【燃焼の3要素】薪の組み方5選!焚き火成功率UPのポイントも解説

薪の組み方アイキャッチ
  • 薪の組み方って、見た目が違うだけじゃないの?
  • 焚き火台が細長くて、薪が組めないんだけど
  • そもそも、薪って組む必要ある?

「焚き火をするなら、まず薪を組もう!」そんな情報を見ることもあるでしょう。しかし「薪を組むと言われても……なんで?」と思ったことはありませんか?

実はわたし自身、最初の頃はあまり理解しておらず「適当に薪を並べて火をつければOK!」と、何度も失敗をしてきました。

この記事では「なぜ薪を組むのか」と「簡単でやりやすい組み方」をご紹介します。

はじめに薪を組む理由は、「熱源」「酸素」「可燃物」を整えて、効率よく火力UPさせることが目的。

薪の組み方を知っていれば

  • 着火してから慌てて薪を足す
  • 火が消えて何度も着火し直す

といったバタバタ感を回避できますよ!

それでは早速、本編をどうぞ!

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目次

焚き火に火を付けるのは、薪を組んでから

火の着火

焚き火は、火を付ける前に薪を組んでおくことで、成功率が上がります。

火起こし直後の火は繊細で、ちょっとした変化で消えてしまうことも……。薪を組んでから火をつけることで、火が回るまでの序盤を、安定してコントロールできますよ。

薪を組んでおくメリットは3つ

  • 着火後にバタバタせず、見守るだけ
  • 空気の流れが一定で、安定して温度が上がる
  • 火が不安定な序盤での薪足しが不要

はじめに薪を組んでおき、火が回ってから薪を追加すると失敗なしですよ!

中途半端に動かすと、崩れたり、空気の流れが変わったり、火が消える原因となってしまいます。火が大きく育つまで、じっと見守ってあげましょう。

本記事で登場する、焚き火の燃料について軽くご紹介します。

  • 火口:火花でも発火する、火の付きやすい素材
  • 焚き付け:細い木の枝、箸くらいに割った薪など
  • 着火剤:市販の着火剤、ライターで簡単に燃える
  • 細い薪:太さ1cmに割った薪、主に針葉樹を割って作る
  • 太い薪:太さ3cm以上の火がつきにくい薪

定番の組み方を5種類紹介!

焚き火で使われやすい、定番の組み方はこちら。

  • 井桁型
  • 差し掛け型
  • 開き型
  • 閉じ型
  • ロングファイヤー型

こちらの方の動画がわかりやすく、参考になりました!興味がある方は、ぜひご覧ください。

組み方により、火力、燃費、作りやすさ、維持の手間など様々。焚き火台の形によっては、作れない組み方もあります。

あなたが持っている焚き火台では、どの型が作れるでしょうか?

これから焚き火台を購入する方は、本記事と併せておすすめ焚き火台の記事もぜひお読みください!

かずやん
かずやん

ファイヤーディスクで試しに組んでみました。

▼本記事で使用している焚き火台、ファイヤーディスクのレビューは以下記事で紹介しています。

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ひとつずつご紹介します!

井桁型

特徴

耐荷重の高い、ガッシリした焚き火台ならではの組み方。

特徴
  • 高さと安定感があり、高火力
  • 一度に大量の薪を燃やすため、薪の消費が激しい
  • 火の勢いが強く、写真によく映える

組む手順

手順
  1. 火口を中央に用意し、焚き付けを山型にセットする
  2. 同じ太さの太い薪を、2本ずつ交互に乗せていく
  3. 3~4段ほど組んだら、口の中に細い薪を差し込む

ポイント

交互に組む薪は、2本の太さを合わせよう!

太さが極端に違うと、火が回ったあとで崩れる原因になってしまいます。

差し掛け型

特徴

台座の面が大きな焚き火台で組める組み方。

太い薪を寝かせつつ、薪を立てかけても外に飛び出さないサイズの焚き火台が必要です。

特徴
  • 薪を寝かせて立てかけるだけの簡単セット
  • 料理時、強火と弱火の使い分けができる
  • 薪の追加時、立てかけるだけでお手軽

組む手順

手順
  1. 太い薪を横に寝かせる
  2. 寝かせた薪の隣に火口を添える
  3. 焚き付け、細い薪を立てかけて配置

ポイント

立てかける薪はピッタリくっつけないで、少し間隔を開けよう。

隙間がないと、酸素不足で火が消えるかもしれません!

開き型

特徴

逆三角形型、焼き面が広い焚き火台で組めます。

特徴
  • 中心部のみが燃えるため、低燃費
  • ときどき薪を押し込み、炎を維持する必要がある
  • 薪をたくさん確保できない環境にぴったり

組む手順

手順
  1. 火口を中央に用意し、焚き付けを山型にセットする
  2. 焚き付けセットを中心に、放射線状に太い薪を配置する

ポイント

薪を置くとき、焚き火台から飛び出る長さに注意!

燃え進むと、重さの重心が変わって地面に落下してしまうかもしれません。

火がついたら、薪を時々押し込んであげましょう。

閉じ型

特徴

薪を斜めにして支え合う組み方、どっしりとした焚き火台にオススメ。

特徴
  • 高さが出て見た目がキレイ
  • 薪同士で支え合うため、崩れないように注意
  • 高火力で高燃費、鑑賞用にオススメ

組む手順

手順
  1. 火口を中央に用意し、焚き付けを山型にセットする
  2. 細い薪を数本、お互いが支え合う形で立てかける
  3. 同じように、太さを変えつつ立てかけてバランスを取る

ポイント

焚き付けセットを中心に、偏らないようにバランスを見つつ配置していきます。

火を付ける前に、崩れやすくないかチェックしましょう。

ロングファイヤー型

特徴

太い薪で細い薪を挟み込む型、横幅がある焚き火台で使える

薪が寝かせられるサイズがあれば良いので、コンパクトな焚き火台でも使える

特徴
  • 熾火(おきび)を溜め込みやすい形状
  • 薪を並べるだけなので、手軽に組める
  • 太い薪に網やクッカーを渡し、調理が可能

組む手順

手順
  1. 太い薪を2本、平行に並べる
  2. 太い薪の間に細い薪を入れて、挟みこむ
  3. 細い薪の上に火口、焚き付けを置く

ポイント

直火の場合は、太い薪の下に細い薪を入れて空気の通り道を作ります。

焚き火台の上なら、空気の流れを考慮した作りになっているので、そのままでもOK!

薪を組むときのポイントは3つ

チェックリスト

薪を組むときは、この3つを意識すると上手くいきますよ!

ポイント
  • 適度に囲って熱をため込む
  • 空気の通り道を作る
  • 焚き付けをたくさん使う

焚き火には、小学校の理科で学ぶ「燃焼の3要素」が役に立ちます。

燃焼の3要素とは、「酸素」「熱源」「可燃物」のこと。

この3つが順番に反応することで、火がどんどん大きくなっていきます。

薪と酸素が加熱されて火が付き、その火で更に薪が温まり加熱され……と、続いていくような形ですね。焚き火って、実はシンプルで科学的なんです!

かずやん
かずやん

ポイントを理解すれば、成功率UP!

適度に囲って熱をため込む

薪を組むときは、火口を焚き付けや薪の壁で囲ってあげましょう。

こうすることで、外気や風から火を守る、余計な熱を逃さない効果があります。

薪に当たった熱が内部に跳ね返り、効率よく薪を温められますよ!

空気の通り道を作る

火を大きくするために必要な酸素。供給が足りていないと火が窒息し、消えてしまう原因に……。

薪を組むときに適度な隙間を開け、空気が通るように組むと良いでしょう。

焚き火台によっては、形状や穴開け加工で空気が入りやすい仕組みのものもあります。空気の循環で、酸素を送り続けましょう!

焚き付けをたくさん使う

焚き付けの量はたくさん用意するといいでしょう。

焚き付けが少なすぎると、薪が発火する前に燃え尽きてしまい、火が消えてしまいます。

焚き付けは、薪を加熱する重要なエネルギー源!たくさん使って、ガンガン加熱していきましょう!

焚き火台の形によって組める型は変わる

薪の組み方は、焚き火台の形状に合わせて工夫する必要があります。

なぜなら薪を組む技術は元々、直火で効率よく火を起こすためのもの。

直火とは、地面で直接焚き火をする形態のこと。

広い地面を使った焚き火と、台の上で行う焚き火は、やはり勝手が違うものです。

小型の焚き火台では、ノコギリで長さを調節することも……。

焚き火台の形に合わせて薪を組めると、スマートな火起こしができて素敵ですね!

薪が組めたら火起こししてみよう!

ファイヤースターターでの着火

薪がしっかり組めたら、火起こしに移ります。大事なのは、火がついてからしばらくの間は、そっと様子見して動かさないこと。

火起こし方法については、こちらの記事で紹介しています。ぜひ、ご覧ください!

【火起こしはキャンプの場面転換】難易度別に3段階!焚き火の着火方法

よくあるお悩みポイント

ひらめき

針葉樹と広葉樹、薪を組むときはどっちがいいの?

薪の束

焚き付けや細い薪は、火がつきやすい針葉樹を活用しましょう。

火起こしには、着火しやすさが大事。効率よく火を大きくするには、火がつきやすい針葉樹がよく合います。

一方で、壁や外側に組む薪は、硬くて火持ちが良い広葉樹を使うといいでしょう。

「どっちも買うのは大変……。」という方は、針葉樹を優先して用意。火起こしを成功させることが第一です!

→薪の種類と特徴って何?焚き火での使い分け方

薪割りとフェザースティックって、必須?

フェザースティック

市販の着火剤を使う場合は、作らなくても大丈夫です。

着火剤自体に燃料が含まれているため、一度火がつけば長時間燃え続けてくれます。

市販されている針葉樹であれば、着火剤の力だけで十分火がつきますよ。

一方で、火花や小さい火種、熱を利用して火起こしする場合には重要です。

薪を割る、削るといった加工をすることで表面積を広げて、少しでも燃えやすくする必要があります。

高難易度の火起こし方法を試すときは、ぜひ挑戦してみてくださいね。

薪が組めない焚き火台の場合はどうするの?

焚き火台の形状によっては、火床が狭くて薪が組めない場合があります。

その場合は、火床に焚き付けを山盛りに乗せて着火し、炎の様子を見ながら薪を足していくと良いでしょう。

薪は細いものから順番に燃やし、火力が上がったら少し太い薪を……と、少しずつ火力を上げていきます。

かずやん
かずやん

急に太い薪を入れると、薪に熱が奪われて火が消えてしまうので注意!

まとめ|薪を組んで、効率よく火起こししよう

今回は、火起こしの成功率を上げる「薪の組み方」についてご紹介しました。

振り返り
  • 薪の組み方次第で、火力や燃費が変わる
  • 焚き火台の形状によっては、組み方が制限されることも
  • 組むときのポイントは「酸素」「熱源」「可燃物」の3つ

準備次第で、焚き火の成功率は大きく変わります。ご自身の焚き火台に合う薪の組み方を覚えておきましょう!

ご自身の焚き火台ではどの組み方ができるか、想像してみると楽しいですね。

かずやん
かずやん

次の焚き火で実践してみましょう。

それでは、また!

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この記事を書いた人

キャンプ歴2年で2児の父。
「焚き火の一歩目、しっかりサポート!」をモットーに、これから焚き火に挑戦したいあなたへ「始め方」「知るべき知識」「必要な道具」などを細かく深堀って紹介します。
詳しいプロフィールは名前をタップ!

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