【穴あき注意】タープ下に焚き火を配置する注意点!火の粉の飛距離は想像以上

  • 焚き火ってタープの下でやったらダメなの?
  • タープ下でのんびりしたいし、遠くに焚き火作るの面倒…。
  • タープの下でも安全に焚き火を楽しみたい!

キャンプの楽しみといえば焚き火。焚き火を目当てにキャンプ場へ訪れるものの、火の粉対策でリビングスペースと離さなきゃいけないのが面倒と感じる方もいます。

タープ下で焚き火が楽しめれば、手入れしやすいし温かいし文句なし!と思っているキャンパーは多いのではないでしょうか。

かずやん

特に雨が降ってしまうと、雨ざらしでの焚き火は難しく断念することもあります。

この記事を書いた人
  • キャンプ歴3年、30代後半の2児の父。
  • キャンプ好きの友人に誘われキャンプの虜に
  • コロナでメンタルをやられ毎週焚き火を眺めて復帰
  • もっと焚き火ファンを増やすべく焚き火ブログを執筆中
筆者
かずやん

本記事ではそんな焚き火をタープ下で行うことのメリット・デメリットや、どうしてもタープ下で焚き火をしたい方への注意点を紹介します。

記事の後半では焚き火に強いタープや、タープ下で活躍しやすい焚き火台の特徴なども合わせて紹介しました。

結論からお伝えすると、タープ下に焚き火を配置する際は以下の3点に注意してください。

タープ下で焚き火をする注意点
  • タープはコットン・T/Cなどの燃え広がりにくい素材のものを使う
  • 焚き火台は脚が低い・コンパクト・火の粉が飛びにくいものを使う
  • タープポールは長いものを使用し、焚き火とタープの距離を取る

本記事を読むことで、タープ下で焚き火を行うことのリスクや、タープ下でも焚き火を楽しむ方法を身につけることが可能です。

  • 「タープ下でのんびり焚き火」に憧れる
  • 屋根のある場所で焚き火の暖かさを堪能したい

そんな方は本記事を、ぜひ最後までお読みください。


これから焚き火をやってみたい!という方は、まず100均で買える道具をフル活用しましょう。最初は安く道具を揃えて、徐々にグレードアップしていくことをオススメします。
焚き火道具の基本セットは以下の記事で紹介しているので、興味のある方はぜひお読みください。

>> 焚き火の基本セット11選を見てみる

目次

タープ下に焚き火を配置するメリット・デメリット

まずタープ下に焚き火を配置する際の、メリットとデメリットを紹介します。

良い点・悪い点の両方を知ったうえで、それでもタープ下で焚き火を楽しみたい方は「安全対策」を徹底したうえで実践してみてください。

  • メリット3つ
  • デメリット3つ

メリット3つ

タープ下に焚き火を配置するメリットは以下の3つです。

  • 移動距離が短く済んで楽
  • 急に雨が降っても濡れずに安心
  • タープ下でも焚き火で暖が取れる

移動距離が短く済んで楽

焚き火は通常、テントやタープなどに飛び火しないように離れて設置します。そのため薪をくべたり焚き火料理をしたりする際、椅子から離れて焚き火まで近寄らなければいけません。

しかしタープ下で焚き火を起こしておくと、席を立ったり歩いたりすることなく焚き火の手入れが可能。特に焚き火調理をしている場合では、火加減を見るのにタープ下だと都合がいいことがお多いです。

急に雨が降っても濡れずに安心

タープ下で焚き火をしていると、急にどしゃ降りの雨が降ったとしても安心。焚き火台が雨ざらしになることもなく、中途半端に鎮火して煙が大量発生することもありません。

灰の入った焚き火台が雨に濡れると、後始末で洗い流すのが非常に大変。タープ下に配置しておけば、雨に濡れて灰掃除が手間になることもないでしょう。

タープ下でも焚き火で暖が取れる

肌寒い時期のキャンプでは、焚き火は貴重な暖房資源。焚き火に当たって温まれれば、キャンプの満足度が大きく変わります。

寒い時期にオープンタープを使うと横風が入ってくるため、タープ下に焚き火が設置してあるだけでリビングスペースの快適さがグッと高くなるでしょう。

デメリット3つ

タープ下に焚き火を配置するデメリットは以下の3つです。

  • タープに穴があく・臭いがつく
  • 使えるタープの素材が限られる
  • 煙まみれでリラックスできない

タープに穴があく・臭いがつく

焚き火をするうえで意識しなきゃいけない「火の粉」。タープ下で焚き火を起こすと、火の粉によってタープに穴が空いてしまうことは珍しくありません。

また薪を燃やしたときに発生する臭いがタープについてしまうと、焚き火臭がなかなか落ちず苦労した経験がある人も多いです。

穴が空いたり、臭いがついたりするのが嫌な方は、焚き火をタープ下に設置しない方が無難です。

使えるタープの素材が限られる

タープの布面はさまざまな素材でできており、軽さや使い勝手など多種多様。

しかしタープ下で焚き火をしたい場合は、火の粉による燃え移りを考慮して「燃えにくい素材のタープ」しか選ぶことができません。

よく売られているポリエステル製やナイロン製のタープは、火の粉がついたら燃え広がりやすいです。

小さな火の粉一つから火事に繋がるリスクもあるため、タープ下で焚き火をする際は「燃えにくい素材のタープ」を使って楽しみましょう。

煙まみれでリラックスできない

焚き火に慣れないうちは、大量の煙が発生します。一定の経験がある方でも、薪の水分量が高ければ煙に巻き込まれてしまうでしょう。

リビングスペースで焚き火を起こすと、大事な料理やキャンプ道具が煙まみれになってしまう場合もあります。

煙がなかなか落ち着かないと、せっかくのリビングスペースでゆったりリラックスすることも難しいもの。焚き火に慣れないうちは避けた方が無難です。

タープ下で焚き火をしてはいけない状況5つ

タープ下で焚き火をしてはいけない状況について、代表的な状況を5つ紹介します。下記以外でもご自身で「危険だな」と感じたら中止し、焚き火をタープの外に出しましょう。

  • 強い風が吹いている
  • タープポールの長さが短い
  • 空気が通らない(フルクローズ)
  • キャンプ道具・荷物が密集している
  • 焚き火の扱いに慣れていない

強い風が吹いている

強い風が吹いているときは、焚き火から火の粉が舞い上がり危険です。タープの布に付着すると穴が空いたり、火が付いてしまったりする恐れがあります。

火の粉が風に舞うと、隣のサイトまで飛んでいくことも…。

強風で焚き火がコントロールできなくなる前に、中断して消火した方が賢明です。

かずやん

火が風に煽られて真横に流れるようなら中止した方が安全。

タープポールの長さが短い

タープポールの長さが短い場合、タープ下に焚き火を配置することは止めましょう。

焚き火の熱は真上にのぼっていき、天井付近を温めます。タープポールの長さが短いと焚き火との距離が近くなり、タープが高温に当たり続けてしまいます。

劣化の原因や発火する可能性があるため、最低でも2mのポールを使用しましょう。

サブポールで左右を跳ね上げるのも有効です。

空気が通らない(クローズ張り)

シェルター型のタープやオープンタープを地面に固定するなど、空気が通らないフルクローズ状態は焚き火を外に出しましょう。

内部に煙がこもってしまったり、一酸化炭素中毒になったりとリスクが大きいです。

一酸化炭素(CO)は毒性が強いうえ、「無色・無臭」。 気づかないうちに頭痛・吐き気・耳鳴りなどの中毒症状を起こし、重症になると死に至る場合もあります。

引用:経済産業省

タープ下に焚き火を配置する場合は、必ず空気が通りやすい状態にしておき新鮮な空気が取り入れられるようにしましょう。

キャンプ道具・荷物が密集している

タープ下にキャンプ道具・荷物が密集している場合は、焚き火を近くに置かないようにしてください。

荷物がまとまってると、あっという間に火が回ってしまいます!

焚き火の周囲にやむを得ず荷物を置く際は、金属製の燃えにくい素材を選びましょう。

焚き火の扱いに慣れていない

ファイヤースターターでの着火

焚き火の扱いに慣れていない初心者の場合は、少しでも危険がある行動を避けて安全に焚き火をしてください。

タープ下で焚き火の火力がコントロールできなくなってしまうと、一気に燃え広がる危険があります。

焚き火の火力を小さく抑えたり、むやみに薪をくべずにコントロールができたりするまで、必ず安全を確保したうえで焚き火を楽しむようにしましょう。

安全なタープと焚き火の距離

タープと焚き火の距離は、1mほど離して配置すると安全でしょう。タープは高さがあるため、大きく距離を取らなくても火の粉が付着する可能性はテントよりも低いです。

とはいえ火の粉がついたら穴が空くのはテントと同様。心配であればタープと焚き火の距離を取ることで、安全を確保してください。

2m以上の長いタープポールを使用すると、より安全に焚き火が楽しめます。

タープと焚き火の配置を考えるとき、風向きを考慮し風下に焚き火を置くことをオススメします。

かずやん

ただし風向きはコロコロ変わるため、あくまで目安!

▶ 焚き火とテントの距離を3m離す理由

焚き火に強い・弱いタープの素材

タープの素材は種類があり、それぞれ特徴が異なります。代表的なタープの素材は以下の通り。

メリットデメリット
化学繊維
(ポリエステル・ナイロン)
軽くて持ち運びしやすい
防水性能が高い
乾燥しやすい
穴が空きやすい
コットン通気性が高い
遮光性が高い
燃え広がりにくい
重い。カビやすい。
ポリコットン(T/C)化学繊維とコットンの中間
化学繊維より燃え広がりにくい
コットンより軽い
化学繊維より重くカビやすい。

ポイントはコットン素材・ポリコットン素材も火の粉で穴が空くということ。あくまで延焼しにくいだけで、火の粉がついたら穴が空くのは化学繊維もコットンも同様です。

タープ下に焚き火を配置したい場合は、穴あきリスクを考慮したうえで行ってください。

焚き火しやすいオススメのタープ

テンマクデザイン 焚き火タープTC

\特にオススメ!/

焚き火からタープを保護する難燃シート

タープの下に取り付けて、火の粉から保護する難燃シートがあります。防炎素材で火の粉に強いため、高価なタープに穴が空くリスクを減らすことが可能。

使用可能なのはT/C素材、コットン素材のタープのみ。化学繊維のタープは燃えやすいためNGです。

装着方法はタープと一緒にポールへ取り付けるだけで簡単。どうしてもタープ下で焚き火を楽しみたい場合、難燃シートも併用してみてはいかがでしょうか。

タープ下で使いやすい焚き火台の特徴

タープ下で焚き火をする際、使いやすい焚き火台の特徴は以下の通りです。

  • 高さが低い
  • コンパクト
  • 火の粉が飛びにくい

高さが低い

脚が短く高さが低い焚き火台は、タープ下でも使いやすいです。焚き火台の高さが低ければタープとの距離が取れるため、火の粉や熱でダメージを与える可能性が低くなります。

コンパクト

ソロ用のコンパクトな焚き火台は、一度に入れられる薪が少ないため火力が強くなりにくいです。薪をくべるスペースが小さく、太い薪2本程度が限界。炎が高くなりにくいため、タープ下でも使えることが多いでしょう。

火の粉が飛びにくい

火の粉が飛びにくい焚き火台を使うことで、火の粉の舞う量が少なくなりタープにつく可能性が低くなります。

火の粉を抑えるオプション品のある焚き火台や、火の粉や煙も燃やす二次燃焼焚き火台などが有効です。

タープ下の使用にオススメの焚き火台

▶ ファイアーディスクの紹介記事はこちら

▶ マクライトの紹介記事はこちら

▶ NTFireStandの紹介記事はこちら

▶ TokyoCamp焚き火台の紹介記事はこちら

タープ下での焚き火は通常よりも注意が必要

本記事ではタープ下に焚き火を配置したいと考えるキャンパーの方に向け、タープとの距離とリスクについて紹介しました。

  • タープの真下は火の粉によって穴が空くリスクあり
  • タープ下で焚き火をしてはいけない状況
  • 安全に焚き火を楽しむためのタープとの距離

大切なタープを焚き火から守るため、焚き火の配置やリスクを頭に入れておきましょう。タープに穴が空いてしまうと、修復跡が残ったり使用不能になったりする可能性があります。

本記事を参考にして、安全に焚き火を楽しんでください。


当サイト「たきっぽ!」ではキャンプ初心者の方に向けて、「焚き火の一歩目のチャレンジ」を応援しています。焚き火の詳しい手順やよくある質問については、以下のページで紹介しています。興味のある方はぜひお読みください。

▶ キャンプ初心者向け『初めての焚き火のやり方』完全ガイド

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