- 焚き火って寝る前は必ず消さなきゃいけないの?
- 明日も焚き火するのに消灯時間に合わせて後始末するの面倒…
- 焚き火を放置して寝たときのデメリットは何?
キャンプ場の夜は暗く、焚き火で明かりや暖を取る人は多いです。しかし焚き火は後始末が大変で、いざ消そうとしてもすぐに消火できる訳ではありません。
本記事ではそんな焚き火を夜寝る前に消す理由と、放置したときのデメリットについて紹介します。
焚き火の後始末は、お酒が入ると特に面倒くさい!
- キャンプ歴3年、30代後半の2児の父。
- キャンプ好きの友人に誘われキャンプの虜に
- コロナでメンタルをやられ毎週焚き火を眺めて復帰
- もっと焚き火ファンを増やすべく焚き火ブログを執筆中
本記事を読むことで、焚き火を放置したときのリスクや、キャンプ場の消灯時間に従う理由が分かります。
- 安全にキャンプを楽しみたい。
- 周囲の人とトラブルになるのは嫌。
そんな方は本記事を、ぜひ最後までお読みください。
これから焚き火をやってみたい!という方は、まず100均で買える道具をフル活用しましょう。最初は安く道具を揃えて、徐々にグレードアップしていくことをオススメします。
焚き火道具の基本セットは以下の記事で紹介しているので、興味のある方はぜひお読みください。
>> 焚き火の基本セット11選を見てみる
キャンプ場の消灯時間は寝ている人に配慮する時間
キャンプ場にはそれぞれ独自に、消灯時間を設定している施設が多いです。時間になったら明かりを消す、会話を止めて就寝するなど対応はさまざま。
キャンプ場を利用するのは自分たちだけではありません。小さい子供を連れたファミリーや、翌朝早く起きたい人もいます。
キャンプ場にチェックインしたら必ず消灯時間を確認し、周囲へ迷惑をかけないよう寝る前の準備は早めに済ませておきましょう。
焚き火も明かりや破裂音、薪割りなどが睡眠の妨げになる場合があります。消灯時間から逆算し、消火のタイムスケジュールを考えておくことをオススメします。
消灯時間までに焚き火を片付ける
焚き火は消灯時間までに消火し、片付けておきましょう。焚き火の炎は明るく、キャンプ場の暗闇の中では目立ちます。
周辺のキャンパーとトラブルにならないためにも、消灯時間からの逆算は必要です。
消灯時間前の焚き火で注意することは以下の3つ。
- 消灯時間から逆算して消火を始める
- 余った薪を無理やり燃やさない
- 消火を確認してから就寝する
消灯時間から逆算して消火を始める
焚き火は消火しようとしても、すぐに消えてくれるものではありません。太い薪を燃やしている場合は、長いと2時間くらい燃え続けることもあります。
そのため消灯時間から逆算し、寝る前に消火できるようスケジュールを組むことが大切です。
逆算に自信がない場合は、比較的燃え尽きやすい「針葉樹」の薪を使うとコントロールしやすくなります。
針葉樹は火力が強く燃え尽きやすいのが特徴。一方で広葉樹は火付きが鈍いものの長持ちすることが特徴です。
薪の種類を使い分けることで、焚き火の時間管理を行いやすくなるでしょう。
余った薪を無理やり燃やさない
薪を買い込みすぎて余ってしまった場合、就寝前に無理やり焚き火で燃やしてしまうのはNG。
大量の薪を一気に投入したからといって、すぐに燃え尽きてくれる訳ではありません。燃料が大量に追加された結果、焚き火の火力が強くなりすぎてコントロールできなくなる恐れもあります。
大きな火柱が立ち上がったら対処しきれない!
余った薪は無理やり使いきらず、適切な方法で処分することをオススメします。
- 自宅に持ち帰り保管、次回使う
- キャンプ場に引き取ってもらう
- 翌朝「これからキャンプに入る人」へ譲る
余った薪は持ち帰るのがベスト。しかし徒歩やバイクなど積載量が限られる場合は、自宅へ持ち帰ることが困難な場合もあるでしょう。
その場合はキャンプ場に相談しつつ、適切な方法で処分してから帰宅してください。
消火を確認してから就寝する
寝る前は焚き火を確実に消火し、火が消えていることを確認してから就寝しましょう。
薪は炎が上がらなくなっても、赤々とした「熾火」になり、完全に消火するまで本当に時間がかかります。炭っぽく黒くなったとしても、内部が燃えていて熱くなっていることもあるでしょう。
熾火(おきび)とは、着火した薪や炭が炎をあげずに静かに燃えている状態のこと。
引用:ChatGPT
火が残った熾火を放置して寝たら、風で飛んでしまい最悪の場合は火事になることも十分考えられます。
正しい消火方法で適切に焚き火を消し、安全を確かめてから就寝するようにしてください。
焚き火の消火方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてお読みください。
消灯時間後は静かにキャンプを楽しもう
消灯時間とはいえ、すぐに寝ず夜更かしを楽しみたい方もいるでしょう。どうしても夜遅くまで起きていたい方は、寝ている人の迷惑にならないような楽しみ方を考えておくことをオススメします。
- 焚き火・薪割り・大声での会話はNG
- ランタンや音楽を消して周囲に配慮
- あえて早寝・早起きしてみるのもアリ
焚き火・薪割り・大声での会話はNG
夜のキャンプ場は物音が少ないため、日中は気にならないような物音も響きやすくなります。既に就寝している方にとっては迷惑となるため、トラブルに繋がる恐れもあるでしょう。
以下は消灯時間以降、特に気をつけてください。
- 薪割りの音
- 焚き火の爆ぜる音
- 大声での会話、笑い声
- 車のドアの開閉音
- BGMで流している音楽
お酒を飲んでいると気が大きくなり、声のトーンが気づかぬうちに上がることも多いです。近くで子供連れのキャンパーが寝ている可能性もあるため、消灯時間以降は周囲へ配慮しましょう。
ランタンや音楽を消して周囲に配慮
消灯時間を過ぎたら、ランタンやBGM代わりの音楽などを消しておきましょう。特に明るさの強いメインランタンは、テント内にいても明るさが分かることもあります。
消灯時間を過ぎてもまだ寝ないという方は、テント内で楽しめる趣味を持ち込んでおくことも有効です。
- 乾き物で寝る前の一杯をお代わり
- 読書・映画などのエンタメを楽しむ
ちなみに私はAmazonの電子書籍読み放題
あえて早寝・早起きしてみるのもアリ
「暗いしやることがない」という方は、あえて早寝早起きしてみるのもオススメです。
キャンプ場は日の出とともに明るくなるため、生活リズムが朝中心になりやすいもの。いつもよりちょっと早く起き、寝覚めのコーヒーを自分で淹れてみるのも楽しいです。
早く寝て早起きして、ゆっくり朝のコーヒーが楽しめるのも、キャンプの魅力のひとつだと私は思います。
キャンプには手挽きコーヒーミルを必ず持参してます!
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寝る前に焚き火台を放置しない理由は3つ
焚き火は寝る前に必ず消火し、火がついたまま放置して寝るのは絶対に止めましょう。
寝てしまったあとで焚き火に異変が起きても、すぐに気付けず対処することが難しいです。火事やトラブルにつながりますので、寝る前に片付けることを徹底してください。
- 火事対策
- 盗難対策
- 雨風対策
火事対策
焚き火に火をいれたまま寝てしまうと、火の粉や熾火が跳ねたときに対処できません。
テントに穴が空いてしまったり、枯れ葉などに引火して火事になってしまう恐れもあります。
また風でビニール袋や段ボールが飛ばされ、火のついた焚き火台に入ってしまう可能性もあります。ビニール袋・段ボールは一気に燃え広がるため、放置しておくと危険。
キャンプでは寝る前に焚き火をしっかり消火、燃え移ることがないよう配慮してから就寝しましょう。
キャンプ椅子が風に飛ばされて燃えちゃった事件もありました。
盗難対策
とても残念なことですが、無防備な深夜を狙ってキャンプ道具を盗む人が増えています。
消灯時間以降はみんな寝ているため、キャンプ道具を並べておくと盗まれてしまうリスクがあります。
盗まれて困るものはテントやタープの近くに寄せて、袋や箱に片付けるのも有効です。無料キャンプ場は誰でも出入りしやすいため、特に注意しましょう。
雨風対策
キャンプ場の転記は、天気予報に反して急な悪天候へ変わる可能性があります。
特に風の強さは変わりやすく、寝ているうちに突風が吹いてしまうこともあるでしょう。火のついた焚き火を放置して寝ると、突発的な風で熾火が飛んでキャンプ道具に引火することも考えられます。
焚き火は放置せず寝る前に消火すること、他にも使わない道具は寝る前に片付けておくなども有効です。
朝目が冷めたら椅子がひっくり返ってた事がありました!
翌朝も焚き火を楽しみたい場合のポイント
翌朝も焚き火をしたい!という方は、いくつか夜のうちにやっておくポイントがあります。効率的に焚き火を復活させるためにも、ぜひチェックしてください。
- 面倒でも寝る前に必ず消火する
- 火消し壺・火消し袋で燃えカスを消火
- 薪を出しっぱなしにせず湿気対策を行う
面倒でも寝る前に必ず消火する
まず面倒だからといって、寝ている最中も焚き火を燃やし続けるのは絶対にNG。火事や火傷だけでなく、周囲のキャンパーとのトラブルに発展する可能性もあります。
放置しておけばすぐ焚き火できると思いがちですが、それよりもリスクの方が大きいです。
安全にキャンプを楽しむためにも、寝るときはきっちり焚き火を消火してから就寝してください。
火消し壺・火消し袋で燃えカスを消火
残った薪や炭は水に浸けず、火消し壺や火消し袋で消火することをオススメします。
火消し壺・火消し袋で消火した薪は「消し炭」といって、非常に火がつきやすい状態。着火剤と一緒に焚き火台へ戻し、ライターで火をつけるだけで簡単に燃え上がります。
キャンプやバーベキューなどで燃やした炭を、火消し壺に入れて消化した際に残った炭のこと
引用:ChatGPT
消し炭を再利用すれば、面倒な薪組みや火起こしは一切無し。手軽に火がつけられるので、焚き火をする時間がたくさん確保できるでしょう。
薪を出しっぱなしにせず湿気対策を行う
翌朝使う薪は外に出しっぱなしにせず、テントやタープの下、車の中などに避難させましょう。台や板の上に置いて、地面に直接置かないようにすることも重要です。
- 夜中に急な雨が降って濡れる可能性がある
- 地面の水分を吸い上げてしまい薪が湿気る
- 薪に夜露が降りて表面が濡れてしまう
薪は水分をたくさん含んでいると、加熱時に大量の煙が発せいします。また水分を含んだ薪は燃えにくいので、火起こしが失敗してしまう場合もあるでしょう。
翌朝も焚き火を楽しみたい方は、薪の湿気対策をきっちり行ってください。
キャンプ場での焚き火はルール・マナーを守る
キャンプ場で焚き火を行う際は、上記のようなルール・マナーをしっかりと守って楽しみましょう。
焚き火は非日常が手軽に味わえるツールである一方、ルールやマナーを守らないと事故やトラブルに巻き込まれるリスクもあります。
焚き火の基本的なルールとマナーについては、以下の記事で詳しく説明しています。興味のある方はお読みください。
寝る前の消火が簡単なオススメ焚き火台
寝る前の消火を手軽にしたい方にオススメの焚き火台は、Colemanのファイアーディスク。
非公式な使い方ですが、幅39cmの鍋の蓋を合わせて購入すると非常に快適です。熾火の状態になったら鍋の蓋を被せることで密封でき、放置しておくだけで消火できます。
火消し壺と同じ原理!酸素がなくなり鎮火します。
鍋の蓋を含めたColemanファイアーディスクの詳細は、以下の記事をお読みください。
キャンプ場の消灯時間を守り焚き火は寝る前に消火しよう
本記事ではキャンプ場の消灯時間と焚き火の関係、寝る前に消火すべき理由について紹介しました。
- キャンプ場の消灯時間に合わせて焚き火を片付ける
- 消灯時間後は静かにキャンプを楽しむ
- 焚き火台は「火事・盗難・雨風」対策で片付ける
焚き火はキャンプの中でも非日常を演出してくれるアクティビティ。一方で楽しみ方を間違えると、火事やトラブルなどに巻き込まれる恐れもあります。
本記事の情報を参考にしつつ、キャンプ場のルールに従って焚き火を楽しみましょう。
当サイト「たきっぽ!」ではキャンプ初心者の方に向けて、「焚き火の一歩目のチャレンジ」を応援しています。焚き火の詳しい手順やよくある質問については、以下のページで紹介しています。興味のある方はぜひお読みください。
▶ キャンプ初心者向け『初めての焚き火のやり方』完全ガイド