- 焚き火のルールってみんな言ってることが違うじゃん!そもそもルールって何?
- マナーとルールって違うの?焚き火のマナーって何なんだ?
- 結局、焚き火するとき何に気をつけるの?情報が多すぎて嫌になりそう。
焚き火に興味を持つと、必ず目に留まるのが「ルールやマナー違反」の問題。
焚き火初心者にとって「ルール違反!マナーが悪い!」といきなり批判されるのはすごく怖いですよね。
「焚き火は面白そうだけど、なんか怒られるの嫌だからやめとこ。」と、諦めたくなる気持ちは本当に良くわかります。

私も初心者の頃は「周りに注意されたら嫌だな」と、毎回ビクビクしながら焚き火していました……。
でも、それでも!せっかく興味を持ったのにあと一歩、焚き火を楽しむ前に諦めてしまうのはもったいないです!
焚き火の火は怖いですが、火の怖さをちゃんと感じているあなたなら大丈夫。
この記事ではわたしが「今も特に注意していること」を中心に、初心者でも気をつけたい焚き火のルールとマナーを7つ紹介します。
- 焚き火に興味があるけど、ベテランから指摘されそうで怖い
- せっかくのキャンプで怒られて、嫌な気持ちになりたくない
- 覚えなきゃいけないことが多くて挫折しそう
このような方は、ぜひ最後までお読みください。
それでは早速、本編をどうぞ!
焚き火のルールは規則、焚き火のマナーは気遣い

はじめに「ルール」と「マナー」という言葉の違いについて調べてみました。
ルールとは、物事を行う上で守るように定められた約束事を意味します。
引用:コトバの意味辞典
マナーとは、礼儀作法、礼儀、態度のことを指します。社会の中で、自他ともに心地よく過ごせるように配慮した行動のことをいいます。
引用:コトバの意味辞典
ルールとは利用する場所で定められた規則のことで、マナーとは自発的に周りを気遣う気持ちのこと。
わかりやすくいうと、ルールとマナーを守る意味は「その場の規則を守って、周囲に気遣いながら楽しみましょう!」ということですね!
つまり焚き火のルールとマナーを守るには
- 現地の焚き火ルールを理解する
- 周囲の人に気遣いながら焚き火する
これだけできれば大体OKです!
なんとなく、分かりましたでしょうか。
もしも現地で困ったら「周りの人はどんな風に焚き火しているかな?」とチラ見しつつ、参考にさせてもらいましょう。

管理人さんに「初心者なんですが……」と相談するのもOKですよ。
次から具体的に、どんなことに気をつけたらいいかをチェックしていきます!
初心者でもできる焚き火のルール&マナー7点

焚き火で気をつけたいルールとマナーを合わせて7つ紹介します。
ひとつずつ見ていきましょう。
焚き火の熱から地面を守る
焚き火の熱は周囲に広がっていき、近づきすぎるとめちゃくちゃ熱い!当然のように、この熱は地面にも伝わっていきます。
近年では焚き火の熱で地面を傷めないように、焚き火台必須の場合がほとんど。
基本的に、直火OKと明記している場所以外では焚き火台が必要です。
地面が芝生のキャンプ場で焚き火をする場合は、芝生を焦がさないような対策が必要です。
焚き火台の種類によっては、たとえ焚き火台を使ったとしても芝に熱が伝わります。爆(は)ぜた炭が地面に落ちて、そのまま焦げてしまうことも……。
焚き火台とセットで「焚き火シート」を使うと、落ちた炭や熱で芝を焦がす心配が減りますよ。

地面が土や砂利なら焚き火シートは無くてもOKですが、後始末のときに炭を拾う手間がラクになります。
芝生が焚き火で焦げてしまうと、新しい芝生を植えたりキレイに戻したりするのが大変!
次に使う人のためにも焚き火シートを使って、みんなでキレイな芝生を維持しましょう。
追記:
芝生サイトでの焚き火シートについてコメントを頂きました。
地面までの距離が近い焚き火台は、焚き火シートを敷いたとしても芝生に熱が伝わってしまうとのこと。
焚き火シートは敷かないより良いけど、引火は防止できても芝生が焦げるのは防げないそうです。
金属板を置いた上に焚き火シートを敷くと、より安全と教えてくださいました。
教えていただきありがとうございます!
万が一のために消火道具を用意する
焚き火は「火」を扱うため、万が一のことも考えて手元に必ず「緊急消火用の道具」を用意しましょう。
焚き火を消火するタイミングは大きく分けて2種類。状況に合わせて使う道具も変わります。
焚き火を終わらせるとき
火事になりそうなとき
焚き火はトラブルなく通常消火できるに越したことはありません。通常消火であれば消火道具を使わなくても、自然に消えるまで待つこともできます。
しかし、万が一のために緊急消火の準備や心構えも大切。
焚き火をしているときは
- 「火が燃え移っちゃった!」
- 「火事になりそう!ヤバイ!」
といったトラブル時にすぐ使えるように、水や消火スプレーを常備しておきましょう。
また、焚き火は薪の量や組み方によって炎の大きさが変化します。大きすぎる炎は扱いが難しく、手に負えない焚き火は火事と一緒です。
薪の量を調整しながら、安心して楽しめるサイズの焚き火を作れるように試してみてくださいね。
ゴミと燃え残りは処分ルールを守る
焚き火に限らずキャンプをするとゴミが出ますよね。このゴミをポイ捨てする人がいて、とても大きな課題となっています。
焚き火のゴミだと例えば……
- 燃え残った炭
- 使いきれなかった薪
- 薪を縛っていた針金
- 着火剤などの袋
特にバーベキュー後の炭や焚き火の燃え残りを適切に処分せず、その場にポイ捨てして帰るような事例が後を絶ちません。

隅っこの目立たない場所に捨ててあったり、地面に埋めてあったり。
キャンプ場での焚き火であれば、消火してある燃え残りはたいてい「灰捨て場」で捨てられます。
灰捨て場が遠くて燃え残りを捨てに行くのが面倒なのであれば、火消し壷や火消し袋に入れて持ち帰るのもアリ。燃え残りはしっかり消火してあれば、燃えるゴミとして自宅でも捨てられますよ。
キャンプで出たゴミは全てまとめて持ち帰り、道具を片付けた後に再度チェックして痕跡を残さないくらいがちょうどいいです。
管理人さんから「焚き火ゴミのポイ捨てがひどいから焚き火禁止にします。」と言われないためにも、後始末は確実に。
現地の利用時間、消灯時間を守る
キャンプ場や公園などでは、利用できる時間や消灯時間の設定してあるところがほとんど。
現地によって指定する時間は違いますので、前もって「何時まで焚き火をしても大丈夫なのか」を下調べしておきましょう。
- 焚き火の明かり
- 薪割りの音
- 深夜の話し声
これらは寝ている人にとって、睡眠の妨げになるもの。テントの中で寝ているとはいっても壁は布一枚しかありません。
消灯時間には焚き火を片付けられるように、消火の段取りをすることも大切です。
キャンプ泊で焚き火をするときは、就寝前に焚き火道具を片付けることも大事。
薪が燃えて炭状になった「熾火」はなかなか冷めないため、そのまま放置して寝ていたら風で飛ばされて火事になる可能性があります。
悲しいことに近年はキャンプ道具を盗まれる事件が多発しており、良い焚き火台やこだわりの道具がターゲットになる可能性も。
現地の利用時間や消灯時間はきちんと守り、大事な道具は寝る前に片付けておきましょう。
周囲に燃えるものを置かない
焚き火をするときは、周囲に燃えやすいものがないかを確かめてから火をつけましょう。
- 落ち葉の山
- ダンボール
- テント
- ゴミ袋
- 木や頭上の枝葉
焚き火は一度火をつけたら運ぶのが大変、火をつける前に周囲を確認する必要があります。
植えられている木や設営後のテントは移動ができないので、焚き火をするなら離れた場所を選ぶといいですよ。
袋やダンボールなどの燃えやすいものは風で飛ばされやすいので要注意!
急な風が吹いても困らないようにおもりを乗せたりモノを入れたり、ゴミ箱を用意するのもアリです。

ソロキャンプでも焚き火中はできるだけ目を離さないようにしたいですが、トイレなどで一時的に席を立つこともありますよね。
このような場合は、焚き火から離れている間に火事とならないように安全対策をしましょう。
→ソロキャンプの焚き火と「トイレ行きたい!」|離れるときの安全対策7選
風の強さと向きに気を配る
焚き火をしているときは風向きと風の強さをチェック!焚き火から出る火の粉は、風向きと強さによって飛ぶ距離と方向が変わります。
火の粉が風で飛んでいって、隣のテントに直撃!といったことも十分考えられるトラブルです。
- テントの風上で焚き火をしない
- 風が強い日は焚き火を中止する
このふたつは焚き火をするうえで、しっかりと気をつけたいですね。
風の向きや強さを調べるときに、Windy.comというアプリがオススメ!
現在の風向きや強さをわかりやすく表示してくれるので、焚き火をするかの判断に使えます。

基本無料で使えて1週間先までわかるので、入れておいて損無しですよ。

紙類やゴミを焚き火に入れない
食品トレーやダンボール、紙類、袋などのゴミを焚き火で燃やすのはNG!
ビニールやプラスチックは有害物質が出るので当然ダメですが、紙類も火の中に入れると燃えた紙が風に舞って飛んでいくので危険です。
火のついた紙が原因で他のものに引火したら大変!

紙は燃えやすいので火起こしに便利ですが、燃えている焚き火に後から投入はダメですよ。
キャンプ中のゴミ捨てが面倒なのはよく分かりますが、持ち帰ったりゴミ箱に捨てたりといった適切な処分をしましょう。
焚き火のルールとマナーを守れないと自分たちが損する

焚き火のルールや焚き火のマナーは、わたし達が焚き火を楽しむためにあります。
- 例えば「捨てるのが面倒だから」とビニールゴミを燃やして、悪臭がキャンプ場側にクレームとして伝わったら……。
- もしも焚き火台の使用がルール化されているキャンプ場で、勝手に直火をして火事になったら……。
焚き火マナーが守れないと、これまでは「焚き火のマナー」として個人に任せていたところを「キャンプ場の焚き火ルール」として縛らなくてはいけません。
「キャンプ場の焚き火ルール」として示したことを利用者が守れなければ、今度は「焚き火禁止」とするしかなくなってしまいます。

実際に焚き火ルールが細かくなったり、焚き火禁止とするキャンプ場が増えてきているのも事実です。
つい最近でも、直火が楽しめると人気のキャンプ場がいくつも、焚き火台必須にルール変更することになりました。
ルールの範囲内であれば、焚き火のするしないは自由です。
しかし管理人さんは、焚き火マナーによってキャンプ場が守れないなら、制限を含めたさまざまな対策を考えなくてはなりません。
わたし達がこれからも焚き火を楽しむために、守るべきところはキチッと守りながら遊びたいですね。
まとめ|ルールとマナーを守る=自分たちの遊び場を守る。
この記事ではわたし達が焚き火を楽しむために守るべき「ルールとマナー」を紹介しました。
- 焚き火のルールとマナー7点
- ルールは規則、マナーは気遣い
- 守れないと自分たちが損する
ルールとマナーを守ることは、わたし達の焚き火を不自由にさせるものではありません。
むしろルールとマナーを無視することによって、結果的に焚き火を楽しめる場所がどんどん減ってしまいます。
この記事があなたの「ルールとマナー、守れてる?」という不安解消につながったら嬉しいです。
それでは、また!

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