- 「明日も焚き火するのに、炭とか片付けるの面倒くさいなぁ」
- 「熾火なら火も出ないし、一晩くらい放置しても良いんじゃない?」
「そろそろ寝るか。」ってタイミングで焚き火を片付けるの、本当に面倒くさいですよね。
眠いのになかなか消えない熾火と、汚れる手、火が消えて寒い中の片付け作業。

正直わたしも、熾火なら翌朝までそのまま放置してもいいんじゃないの?と思っていました。
この記事ではキャンプ中、寝る前に焚き火を片付ける理由について紹介しています。
結論からお話すると「火事・盗難・雨風」対策のため、寝る前には必ず焚き火を片付けましょう。
- 火の粉が飛んで夜中の大火事
- 朝起きたら大切な道具が無くなってる!
こんなトラブルを防ぐことができますよ。
せっかく買ったキャンプ道具を大切にしたい、そんなあなたはぜひお読みください。
それでは早速、本編をどうぞ!
寝る前に焚き火を片付ける理由は3つ
はじめに、焚き火は寝る前に必ず消火して、片付けておきましょう。
その理由は以下の3つです。
寝てしまったあとでは、焚き火に何かが起きてもすぐに対処することが難しいです。
キャンプ場の消灯ルールを守り、消灯時間には焚き火を消して片付けましょうね。
それでは、具体的にお話していきます。
火事対策
焚き火をつけたまま寝てしまうと、火の粉や熾火が飛んだときに無防備。
特に乾燥しやすい秋~冬のキャンプでは、火事に要注意です。
風で飛ばされてきた枯れ葉やビニール袋が熾火に当たると、燃えてしまうかもしれません。
キャンプの就寝中は焚き火をしっかり消火、片付けまですると安心ですよ!
盗難対策
とても悲しいことですが、無防備な時間を狙ってキャンプ道具を盗む人が増えています。
消灯時間以降はみんな寝ているので、キャンプ道具を並べておくと非常に盗まれやすい状態です。
特に焚き火はテントから離れてすることが多いため、誰かが近づいても気付きにくいもの。
もし遠い場所にそのまま置いてあったら、焚き火台や他の焚き火道具もターゲットになるかもしれません。
目につかない場所に置くだけでも対策になるので、盗まれて困るものは
- テントやタープの近くまで寄せる
- 袋、箱にしまう
といった自衛も大切です。
雨風対策
キャンプ場の天気は、天気予報に反して急な悪天候へ変わる可能性があります。
寝ている間に強い風が吹き、焚き火から火の粉や灰が飛んでトラブルになる、雨や夜露で着火道具が湿気るなど、良いことナシ。
使わない道具は寝る前に片付けておくと、余計な苦労を避けられますよ。
焚き火を片付けるときの段取りは3つ
焚き火をしたら、寝る前にいくつかやることがあります。
この機会に、焚き火の消火方法をおさらいしましょう!
消火の2時間前から薪は追加しない
薪の追加は、焚き火を片付ける2時間前にストップ。焚き火は消そうと思ってもすぐ消えないので、終了時間から逆算する必要があります。

メラメラ燃えている状態では、危なくて片付けに取りかかれない!
薪は早めにくべるのをやめて、火が落ち着くのを待ってから片付けに取り掛かりましょう。
詳しくは「消灯時間後の焚き火」の記事でご紹介しています。
焚き火の消火
焚き火の消火は、安全が確認できるまでキッチリと行います。炭に手を近づけても熱くなければ、大体OK!
消火が不十分なまま放置していると、寝ているときに再発火してしまう恐れもあるので注意!
焚き火の消しかたは「焚き火の消火方法」で詳しくご紹介しています。ぜひ、参考にしてくださいね。
焚き火道具の片付け
焚き火道具は一旦、箱などに片付けておくことをオススメします。
特に高価な焚き火道具をお使いの方は、意識して「外から目につきにくい場所」に移しておくといいでしょう。
片付けについて細かくご説明します。
炭と灰
消火した炭と灰は、キャンプ場のルールに従って取り扱いましょう。
灰捨て場のないキャンプ場や、灰の処分は退去時でOKのようなところでは、発火しないように気をつけて保管しておきます。
間違っても、現地に炭を捨てて帰らないようにしましょう!
翌朝も使いたい場合は、濡れないような対策を取っておくと良いですよ。
焚き火台
焚き火台は灰を捨てたあと、一旦片付けておくことをオススメします。
近年ではキャンプ道具を盗む事件が発生しているため、その場に置いておかないようにしましょう。
他にも、軽量の焚き火台だと風で飛んでいくなども考えられます。
寝る前なのに片付けは大変かもしれませんが、焚き火台は箱にしまったり、タープ下まで寄せたりすると安全です。
残った薪
残った薪は、タープ下、テント内、車の中などにしまっておくと良いでしょう。
薪を野ざらしで放置しておくと、雨や世露、地面からの湿気で濡れてしまいます。

翌朝も焚き火したい方は特に、薪の湿気対策が大事ですよ。
その他の道具
その他、使わない焚き火道具は全てしまっておくことをオススメします。
- 着火道具
- 刃物
この2点は、絶対にしまっておきましょう。
着火道具は濡れてしまうと火がつかなくなるかもしれませんし、刃物は見知らぬ人に触られて余計なトラブルに発展する危険があります。

知らない子供が勝手に刃物を触って、ケガされても困りますし。
焚き火道具は箱か袋を用意しておくと、まとめて入れるだけなのでお手軽ですね。
翌朝も焚き火を楽しみたい方へ
せっかくのキャンプですし「朝起きたらまた焚き火したい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。
朝の澄んだ空気に焚き火ってよく合うんですよね。私も大好きです!
そこで、翌朝も焚き火をしたい方に向けて、3つのポイントを紹介します。
ひとつずつご紹介します。
消し炭があれば朝の火起こしは簡単
夜のうちに残った炭は、しっかり火消し壺で消火してあれば、着火剤として再利用することができます!
火消し壺で消火された炭は「消し炭」といって、中がスカスカになっているのでライターなどで簡単に火がつきます。
朝は撤収などの時間が迫ってくることもあり、火起こしや薪割りなどの着火準備は大変ですよね。
消し炭を再利用すれば火起こしの手間を短縮できるので、焚き火する時間をたくさん確保できますよ!
薪を出しっぱなしにすると湿気る
寝ている間は、薪をテントやタープの下、車の中などに避難。台か板の上に置いて、地面に直接置かないようにしましょう!
理由は3つ
- 夜中の急な雨で薪がびしょ濡れに
- 地面から水分を吸い上げて湿気る
- 寝ている間に薪の表面が夜露でビッシリ
薪は水分をたくさん含んでいると、加熱時に大量の煙が出ます。水分を含んだ薪は燃えにくいので、火起こしが大変なことも。
翌朝も焚き火をしたい場合は、薪の湿気をしっかり対策するといいでしょう!
面倒でも寝る前に消火する
焚き火が落ち着いて熾火になっても、そこから消火までかなり時間がかかります。場合によっては一晩中燃えていることも……。
「この熾火、放置しておいたらすぐ寝られるし、翌朝また使えるかも?」と考えてしまう方もいらっしゃいますよね。
ですが、熾火を放置して寝るのは絶対にNG。
- 熾火が風で飛んでいって、テントなどに燃え移る
- 夜中に焚き火台が倒れて、そのまま火事になる
など、一見安定してそうな熾火でも、数々の危険が眠っています。
寝る時間まで待っても燃え尽きなかったときは、火消し壺や火消し袋などに移して安全を確保しましょう。

まとめ|焚き火は寝る前に消火と片付け
この記事では、キャンプ中の焚き火を寝る前に片付ける理由と、就寝前のポイントについて紹介しました。
- 焚き火は「火事」「盗難」「天候」対策のために片付ける
- 薪の追加は早めに終了、しっかり消火、道具は一旦片付ける
- 翌朝焚き火をしたい人もキッチリ片付けてから就寝
寝る前に焚き火の片付けをするのは、本当に面倒くさいですよね。気持ちは非常によくわかります。

熾火はなかなか消えてくれないし、消えても焚き火台が熱くてすぐ掃除できないし、灰と炭で手や服が汚れるし。
しかし、面倒だからと放置した結果、火事になったり大切な道具が盗まれたりしてしまうと、もっと悲しいことになってしまいます。
「道具を片付けるところまでが焚き火」です。安心して寝るためにも、キッチリ消火と片付けをしましょうね。
それでは、また!


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