焚き火のルールとマナー7つ!初心者でも必ず守るべきキャンプの注意点

ルールとマナーアイキャッチ
  • 焚き火で変なことをして怒られないか心配…
  • 焚き火するとき何に気をつければいいの?
  • どうせするなら安全に焚き火が楽しみたい!

キャンプ初心者にとって焚き火は魅力的な一方で、少し怖かったり怒られないか心配だったりするものです。

特に近年ではSNS上でマナーの悪い人が話題にあがるため、知らずに悪い行動をしたくないと考える人は多いでしょう。

かずやん

ルールやマナーを守らないと火事や怪我に繋がるから危ない!

この記事を書いた人
  • キャンプ歴3年、30代後半の2児の父。
  • キャンプ好きの友人に誘われキャンプの虜に
  • コロナでメンタルをやられ毎週焚き火を眺めて復帰
  • もっと焚き火ファンを増やすべく焚き火ブログを執筆中
筆者
かずやん

本記事はそんなキャンプ初心者の方に向けて、焚き火で守るべきルールとマナーを7つ紹介します。具体的には以下の7つ。

  • 指定された場所や方法で焚き火をする
  • 焚き火の周りに燃えるものを置かない
  • 初期消火のために消火道具や水を用意
  • ゴミと燃え残り・炭は正しく処分
  • キャンプ場の消灯時間を守る
  • テントや木の近くで焚き火をしない
  • 風が強い日は焚き火を諦める

意識すれば簡単に守れるものばかりですので、初心者の方でもしっかり目を通して安全に焚き火を楽しみましょう。

焚き火をする前にちゃんとルールを身につけたい!

そんな方は本記事を、ぜひ最後までお読みください。


これから焚き火をやってみたい!という方は、まず100均で買える道具をフル活用しましょう。最初は安く道具を揃えて、徐々にグレードアップしていくことをオススメします。
焚き火道具の基本セットは以下の記事で紹介しているので、興味のある方はぜひお読みください。

>> 焚き火の基本セット11選を見てみる

目次

キャンプの焚き火はルールとマナーを遵守

焚き火をすることは、キャンプ体験をより魅力的にする大切な楽しみのひとつ。その楽しみを最大限に引き出すためには、ルールとマナーをしっかり守ることが欠かせません。

焚き火の美しさを堪能したり、豪快な焚き火料理を作ったりして有意義な時間を過ごすためにも、安全面に配慮し適切な焚き火の取り扱いを心がけてください。

かずやん

ルールとマナーを守れないと、最悪キャンプ場が閉鎖されることも!

焚き火のルールは規則

焚き火のルールは、キャンプ場で明記されている規則を守ること。キャンプ場ではそれぞれ焚き火の利用方法にルールがあり、キャンプ利用者はそのルールを守る必要があります。

ルールは安全面に配慮するため作られているので、ルールを守ることでご自身が危ない目に合わないことに繋がります。

ルールとは、物事を行う上で守るように定められた約束事を意味します。

引用:コトバの意味辞典

代表的なルールは以下4つ。キャンプ場に着いたら必ず焚き火のルールを確認し、ルールを守りながら焚き火を楽しみましょう。

  • 指定された場所や方法で焚き火をする
  • 焚き火の周りに燃えるものを置かない
  • 初期消火のために消火道具や水を用意
  • ゴミと燃え残り・炭は正しく処分

指定された場所や方法で焚き火をする

キャンプサイト

焚き火ができる場所が指定されている際は、指定場所内で焚き火をするようにしてください。サイト内の一部に焚き火スペースが用意されていたり、共用の焚き火スポットが準備されていたりするキャンプ場があります。

また焚き火をする際に「焚き火台や焚き火シートなどの使用が必須」の場合は、必ずルール通りに焚き火をしましょう。

これらのルールを守らず焚き火をする人が増えると、どんどんキャンプ場の規約が厳しくなってしまい、最悪な場合は「焚き火禁止」となってしまう可能性もあります。

焚き火ができる場所を守るためにも、必ず指定された場所・方法で焚き火をするよう徹底してください。

焚き火の周りに燃えるものを置かない

焚き火だけ

焚き火をする際には、周囲に燃えるものを置かないように気を付けてください。安全に気を配っていても、ふとした瞬間に燃え移る可能性があります。

  • 段ボール箱
  • ビニール袋
  • 枯れ葉や枯れ草など

焚き火をしていると火の粉が飛び、周辺に飛散します。燃えやすいものは火の粉がついただけで引火し、一気に燃え上がる可能性もあるでしょう。

あらかじめ段ボールやビニール袋を片付け、周辺の落ち葉を軽く掃除してから焚き火を始めてください。

万が一のために消火道具や水を用意

ペットボトルの水

焚き火を始める前に、消火道具や水などを手元に用意しましょう。火の粉や燃えカスが風に飛ばされて引火した際、迅速に初期消火できるよう準備しておくことが大切です。

バケツに水を張ったり、緊急用の小型消火スプレーを用意したりするだけでOK。

キャンプでは準備不足が大きな怪我やトラブルに繋がります。非常時を見越して事前準備を徹底するだけで、安心感を確保して焚き火を楽しむことが可能です。

ゴミと燃え残り・炭は正しく処分

燃え残りの山

焚き火のあとは燃え残りの薪や炭、ゴミなどを地面に残さず処分してください。

キャンプ場は日替わりで他の利用者も使う場所。燃え残りやゴミが地面に残っていると景観が損なわれたり、他の利用者の迷惑になってしまったりします。

キャンプ場に設置されているゴミ箱へ分別して捨てるか、捨てられない場合は持ち帰りましょう。

燃え残りや炭を捨てる際は、必ず消火されている事を確認してから処分することも大切です。

焚き火のマナーは気遣い

焚き火のマナーは一言でいうと、キャンプ場や他の利用者への気遣いと思いやり。

キャンプでは同じ環境で多くの人がキャンプを楽しんでいます。お互いが気持ちよくキャンプを満喫するため、周囲に迷惑となる行動は控えてください。

  • 消灯時間までに焚き火を終わらせる
  • テントや木の近くで焚き火をしない
  • 風が強い日は焚き火を諦める

消灯時間までに焚き火を終わらせる

キャンプ場

多くのキャンプ場では消灯時間が設定されています。焚き火は消灯時間までに終わらせるよう、後始末の段取りを組んでください。

  • 焚き火を消す
  • 薪を割らない
  • 喋り声を抑える

焚き火の明かりは強いため、テント内からでも目立ちます。就寝したい人の妨げになるので、消灯時には焚き火も消火してください。

また薪を割る音はキャンプ場の広範囲まで聞こえます。カンカンと叩く音は、これから寝る人にとって迷惑となるでしょう。

大人数で焚き火を囲っている場合、喋り声のトーンにも気を配ってください。大人数で集まると、気付かないうちに声量が大きくなっていたこともよくあります。

消灯時間は明かりを消して、キャンプ利用者が寝る時間。焚き火も消灯時間には消火して、周囲の利用者の迷惑とならないよう気を付けてください。

テントや立ち木の近くで焚き火をしない

焚き火はテントや立ち木の近くに配置しないよう気をつけましょう。焚き火からは火の粉が舞ったり、強い熱が伝わったりします。

テントの近くで焚き火をすると、火の粉が付いて穴が開いたり、燃えてしまったりする可能性があります。自分のテントだけでなく、他の利用者のテントからも離れて焚き火をしてください。

他の利用者のテントなどを破損してしまうと、トラブルになってしまいます。

また立ち木の近くで焚き火をすると、熱で木を傷めてしまいかねません。立ち木はキャンプ場の所有物、丁寧に扱い焚き火でダメージを与えないよう気を付けてください。

風が強い日は焚き火を諦める

風が強い日の焚き火はNG。風で火の粉や炎が飛んだり、周囲のものに延焼したり、思わぬ火事につながるリスクがあります。

  • 炎が暴れて制御できなくなる
  • 火の粉が予想以上に飛散する
  • 持ち物が飛ばされて火の中に入る

風が強い火は焚き火を諦め、安全な方法でキャンプを楽しむことをオススメします。風が強いのに無理して焚き火を作ってしまうと、片付けるときも危険です。

またキャンプ料理の熱源は焚き火だけでなく、ガスコンロやアルコールストーブなど複数用意していきましょう。焚き火は風や天候に左右されやすいので、メインの料理用熱源を持っていくと安心です。

風に煽られて火が真横に流れるときは、焚き火を中止する方が賢明です。

キャンプ場で”直火”は基本NG

地面に薪を置いて、直接火を起こす”直火”。アニメや映画のシーンで直火の焚き火に当たる様子が紹介されていますが、今の日本のキャンプ場では基本的に”直火”はNG。

キャンプ場の利用ルールに「直火OK」と明記されている場合を除いて、キャンプ場では焚き火台を使って焚き火をしましょう。

  • 直火は許可されたキャンプ場のみ
  • 直火OKのキャンプ場でも原状復帰は必須
  • 後始末が難しければ焚き火台を使用

直火は許可されたキャンプ場のみ

地面に捨てた炭

直火をを楽しみたい場合は、必ず「直火OK」のキャンプ場を探し出して利用しましょう。直火OKのキャンプ場はかなり少数で、マナーの悪さから直火NGにルール変更したキャンプ場もあります。

かずやん

必ず直近の利用ルールを確認しよう!

直火を楽しむ場合、直火のルールと後始末方法をスタッフに確認してください。後始末のやり方が悪いとキャンプ場に迷惑をかけることになり、直火NGとなる可能性もあります。

直火OKのキャンプ場でも原状復帰は必須

富士山の見えるキャンプ場

直火で焚き火を楽しんだあとは、原状復帰を必ず行ってください。後始末の方法が分からない場合はスタッフに確認し、分からないからと放置して帰るのは絶対にやめましょう。

焚き火跡を放置して帰る様子は「焚き逃げ」と呼ばれる迷惑行為。

「焚き逃げ」とは、焚き火跡を放置して帰ったり、焚き火跡の炭を埋めて帰ってしまうことを言います。一般的には、地面で直接焚き火をする「直火」による焚き火が原因とされていますが、使い終わったバーベキューコンロや焚き火台の炭を地面に捨てて帰るのも焚き逃げの一種なので、直火だけが焚き逃げの原因とも限りません。

引用:日本単独野営協会

直火の後始末を大まかに分けると、以下の通り。

  • 薪を燃やしきって灰にする
  • 水をかけて確実に消火する
  • 石で組んだかまどを元に戻す
  • 掘った穴を埋めて整地する
  • 細かな炭を取り除いて捨てる

面倒な作業だと感じる方もいますが、直火で焚き火をする以上「後始末」は必須です。キャンプ場や次に利用する人の迷惑にならないよう、焚き火跡を綺麗に整えてから帰りましょう。

後始末が難しければ焚き火台を使用

直火の後始末が難しい、面倒だと感じる人は焚き火台を使いましょう。直火OKのキャンプ場で焚き火台を利用しても問題ありません。

焚き火台を使うことで、地面に落ちた細かい炭を拾い上げる手間や、焚き火跡を整地する手間がなくなります。

脚が短く低い位置で焚き火を楽しめる焚き火台を選べば、直火に近い雰囲気で焚き火を楽しめます。

キャンプ初心者の方にオススメの焚き火台は、以下の記事で詳しく紹介しています。興味のある方はぜひお読みください。

▶ Amazon価格1万円以下!キャンプ初心者にオススメの焚き火台24選

薪の燃え残りや炭はキャンプ場ルールに従い処分

焚き火を楽しんだあとに残った薪の燃え残りや炭は、キャンプ場のルールに従って処分してください。キャンプ場の多くは灰捨て場が用意されており、炭を捨ててから帰ることが可能です。

灰捨て場に薪や炭を捨てる際は、必ず消火してあることを確認してから捨てること。

もしキャンプ場に灰捨て場が用意されていない場合は、火消し壺や火消し袋に入れて自宅まで持ち帰ってください。持ち帰った炭は、地方自治体の分別ルールに従って捨てましょう。

燃え残った薪や炭の詳しい処分方法は、以下の記事をお読みください。

▶ 燃え残った薪や炭の処理と安全に持ち帰る方法を解説

キャンプ場以外で焚き火ができる場所

キャンプ場以外で焚き火をしたい場合、必ず地方自治体や所有者にルール確認を行ってから焚き火をしてください。特に河原や海辺などは所有者が分かりにくく、確認が難しいこともあります。

自宅で焚き火をする際は、周囲の住民の理解を得ることも大切。住宅街に住んでいる場合は、避けたほうが無難です。

安心して焚き火をしたい場合は、キャンプ場へ行くことをオススメします。

焚き火ができる場所の詳しい情報は、以下の記事も合わせてお読みください。

▶ 【手軽さも大事】焚き火ができる場所の探し方を紹介

まとめ|ルールとマナーを守って焚き火を楽しむ

本記事ではキャンプ初心者の方に向けて、焚き火を楽しむ際に守るべきルールとマナーを紹介しました。

  • ルールは規則、マナーは気遣い
  • 直火は許可された場所でのみ行うこと
  • 燃え残りや炭はルールに従い処分する

私たちが焚き火のルールとマナーを守れないと、キャンプ場側も規則で禁止するしかなくなります。窮屈になり、結果として焚き火を楽しめなくなるのは私たち利用者。

必ずルールとマナーを必ず守り、安全に焚き火を楽しみましょう。


当サイト「たきっぽ!」ではキャンプ初心者の方に向けて、「焚き火の一歩目のチャレンジ」を応援しています。焚き火の詳しい手順やよくある質問については、以下のページで紹介しています。興味のある方はぜひお読みください。

▶ キャンプ初心者向け『初めての焚き火のやり方』完全ガイド

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