- 焚き火は後始末に時間がかかって大変!もっと楽にできないかな。
- 朝に焚き火しちゃうと、いつもチェックアウトに追われてバタバタ
- 寝る前の焚き火は、片付けに時間がかかってなかなか寝られない
火を起こしてみたり、ゆったりした時間を過ごしたり。焚き火は非日常を体験できる、最高の遊びですよね。
火を眺めていると、頭の中が空っぽになってスッキリするという方も多いのではないでしょうか。
しかし、焚き火をしたら最後にやってくるのは、面倒な後始末です。

わたしも後始末のことを考えると、焚き火やめとこうかなと思うときがありますよ。
焚き火をすると避けては通れない後始末。
この記事は、そんな焚き火を後始末する方法をまとめてたり、サッと効率良く終わらせるポイントを紹介したりといった内容です。
- 後始末の方法がわからなくて心配な人
- 焚き火をするたびに後始末に時間がかかる人
- 面倒な後始末を効率化して、焚き火を楽しみたい人
このような方にオススメな内容となっています。後半では、後始末の効率を上げる道具も紹介していますので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
それでは早速、本編をどうぞ!
焚き火の後始末、3つの手順
焚き火の後始末は、焚き火をする前の状態まで戻すことが基本です。
後始末の手順は、以下の3手順。
「消す」「捨てる」「キレイにする」をひっくるめて、後始末ですね。順番にひとつずつ終わらせていくのもOKですが、同時進行できる作業はまとめてやるのが効率的ですよ!
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
焚き火の消火
焚き火は、燃焼の3要素の中からひとつ取り除いてあげることで消火できます。
焚き火で例えると、このようになりますよ。
- 燃え尽きるまで待つ→可燃物の供給が止まる
- 水の中に沈める→熱源の温度を冷やす
- 消火道具を使う→酸素の供給を止める
焚き火の消火は難しそうに見えますが、実は理由を知ると簡単なんです。
ただし、簡単だからといって手抜きをすると火事の元。消火方法をキッチリ身につけて、安全に焚き火を終わらせましょうね。
焚き火の消火方法は、「焚き火を安全に消火する3つの方法」の記事で詳しく紹介しています。興味のある方は、こちらの記事もぜひご覧ください!
燃え残り、炭の処理
焚き火で燃え残った炭は、キャンプ場のルールにしたがって正しく処分しましょう。
炭の処分方法は、キャンプ場に「灰捨て場」の設備があるかどうかで決まります。
- 灰捨て場があれば、現地で捨ててOK
- 灰捨て場がなければ、自宅に持ち帰り
もし灰捨て場のないようなキャンプ場であれば、消火道具の中に入れて持ち帰ることをオススメします。
- 火消し壺
- 火消し袋
- アルミホイル
炭を水に沈めて消火し、ゴミ袋に入れて持ち帰るのもOKです。しかし、水に濡れた炭が重い、汚れた水であちこちが濡れたら困るといったことが考えられます。
炭を持ち帰るルールのキャンプ場なら、消火道具を持っていくと楽々ですよ!
もしもまだ焚き火に慣れていない方なら、灰捨て場のあるキャンプ場を選んで行くのがオススメ。
消火できているか心配なまま炭を持ち帰るよりも、現地に捨てて安全に帰宅できるほうがいいんじゃないかと、わたしは思います。
焚き火の燃え残りや炭の処分方法については、「焚き火で燃え残っちゃった炭を正しく処理する方法」の記事でお話をしています。こちらの記事も参考にしてくださいね。
道具の片付け、掃除
消火と炭の処分が終わったら、焚き火道具の片付けと周辺の掃除です。
- 焚き火台の掃除
- 焚き火道具の掃除
- 周辺のゴミチェック
焚き火台はもちろんのこと、焚き火シートやトングにも灰がついているはず。
そのまま片付けるとバッグの中が灰だらけになってしまいます。灰で汚れるのが嫌な方は、キレイにしてから片付けましょう。
どこまでキレイにするか個人差はありますが、わたしは軽く拭いておしまいにすることが多いですね。

ウェットティッシュを常備しておくと、めちゃくちゃ便利!
焚き火道具は灰や煤で汚れやすいです。焚き火関連をまとめて入れる箱や袋があると、他の道具に汚れが移らないのでオススメですよ。
焚き火に限ったことではないですが、後始末のときに周囲のゴミをチェックして拾うのも忘れずに。
よく見落としがちなのは
- 薪を縛っていた針金
- 火吹き棒やペグなどの細い金属類
- 焚き火台からこぼれ落ちた薪
などが多いです。
特に薪を縛っていた針金は、落ちていても気付きにくいうえ、踏んだら怪我するので要注意ですよ!
わたし達も「来たときよりも、美しく」を目指していきたいですね。
よくある後始末の悩み
焚き火の後始末って、人によって考え方が違ったり、調べたとおりにやっても上手くいかなかったり。
思ったとおりに進まないと、現地で困ってしまうこともありますよね。
そんな後始末の悩みにお答えします!
後始末の時間が長引いてバタバタ
焚き火がサッと片付かないと、消灯時間やチェックアウトが近づいてバタバタしちゃいますよね。

かといって、熱々に燃えた炭をそのままにするわけにもいかず……。
時間に追われていると消火が適当になってしまい、火傷や火事になるリスクが上がります。
焚き火の後始末を手早く終わらせるために、あなたも後始末の手順を効率化してみませんか。
- 後始末の直前に薪を足さない
- 消火道具を使って消火の時短
- 隙間時間を活用する
あなたも「コレは時短に繋がるんじゃないかな」と思いついたら、ぜひ試してみましょう!
後始末の直前に薪を足さない
薪は一度火がつくと、少しずつ炭→灰になりながら1~2時間ほど燃え続けます。もしも後始末を始める直前に薪を足したら、中途半端に薪が燃え残ってしまいますよね。

炭にもなっていない薪は、割って細かくできません。
長いままの薪は消火道具に入れることもできず、炭になるまで待つ羽目に……。焚き火の最後に足す薪は、後始末から考えて余裕をもった時間配分をしましょう。
消火道具を使って消火の時短
焚き火がすべて灰になるまで待てない方は、道具を使って消火するのもアリですよ。
- 水の張ったバケツに炭を沈める
- 火消し壺、火消し袋に入れる
- アルミホイルに包む
灰になるまで待ったら2時間ほどかかる消火も、道具を使ったら30分まで時短できます。消火できたら、そのまま灰捨て場まで持っていけるので処理もお手軽!
いろいろな消火方法を試した中で、わたしは火消し袋を使った消火が一番気に入りました。省スペースで持ち歩きやすいので、使い勝手がいいんですよ。

ぜひ参考にしてくださいね!
隙間時間を活用する
焚き火の消火中に他の片付けを並行すると、後始末の時間がグッと短くなりますよ。
例えば……
- 使わない焚き火道具の拭き掃除
- 周囲のゴミ拾い、片付け
- テントやタープの撤収
水に沈めたり、道具を使ったりする消火方法なら、消火中に目を離しても大丈夫。
他にも、思いつく作業を並行して進めていくと、めちゃくちゃ効率良く撤収できます。

焚き火が燃え尽きるまで眺めたい気持ちもありますけどね。
キャンプ道具を全部片付けて、炭の処分はチェックアウトと一緒にするのも良いかもしれませんよ。いろいろと試してみてください!
焚き火の後始末ってどこまでやったらいいの?
焚き火の後始末って、やろうと思えばどこまででも突き詰められるし、いくらでもキレイにできる。終わりが見えないんですよね。
- 薪を燃やすならすべて灰にするまで燃やし尽くす
- 道具はキレイに洗って、ピカピカに磨く
- 地面にはゴミひとつ残さず、人のゴミまで拾う
極論を言ってしまえば、焚き火をする前と同じ状態まで戻せたらベスト。しかし、実際にできるかといえば難しい、というのが本音ではないでしょうか。

正直、全部やってたら時間が足りない!
わたしは個人的に、以下のような基準を作っています。
- 自分が落とした炭やゴミはしっかり拾って捨てる
- 焚き火道具は軽く拭くだけ、汚れが気になったら自宅で洗う
- 時間に余裕があれば、目につく範囲のゴミもついでに拾う
この辺りは、あなたの価値観や環境にもよるので、コレが正解ではありません。
ただひとつ、あなたにも目指してほしい後始末は
「来たときよりも、美しく」
時間がないから炭やゴミをポイ捨て、壊れた道具を捨てるのが面倒だから放置。
このような次に使う人が悲しむことは、しないようにしましょうね。
後始末がスピードアップ!オススメ道具5選
後始末を効率的に済ませるには、道具を活用するのがベスト!キャンプ道具に限らずいろんな物を使うと、作業時間がグッと短縮できますよ。
ここではわたし自身が使ってみて「これは便利!」と思った道具をピックアップしました。
あなたもぜひ、取り入れてみてくださいね!
火消し壺、火消し袋
燃え残った炭の消火を時短するには、火消し壺や火消し袋が大活躍です!
荷物の増えてしまうデメリットはありますが、中に炭を入れて30分ほど放置するだけなので非常にお手軽。もしキャンプ場に着いてからいきなり「ウチは炭は全部持ち帰りだよ!」と言われても安心ですね。
消えるまで待つ、水に沈める消火方法は、時間がかかる、灰混じりの水を処理するといった手間が増えてしまうかもしれません。
消火方法は一長一短ですが、わたしは火消し壺や火消し袋を使う消火をオススメします!
アルミホイル
料理で重宝するアルミホイルは、焚き火の後始末にも使えます!
主な使い方は火消し壺と同様に、炭を包んで酸欠にさせる方法。その他にも、あらかじめ焚き火台に敷いておくような使い方もありますよ。
焚き火台にアルミホイルを敷いておくと、このような汚れから焚き火台を保護できます。
- 灰や煤の汚れ
- 薪から出た樹液
- 肉を焼いたときの脂、肉汁
「焚き火の写真を撮りたい!」って方はアルミホイルが写ってしまうので悩みどころですが、後始末を効率的に終わらせるならオススメ!
焚き火が終わったら、燃え残りをそのままアルミホイルで包めばOKなのも良いポイントですね。
ウェットティッシュ
焚き火道具の汚れを、食べ物を洗う炊事場で洗うのはよくありません。とはいえ、道具を洗う用の蛇口がないキャンプ場もありますよね。
そんなときのために、ウェットティッシュを用意しておくと便利!焚き火が終わったらウェットティッシュでサッとひと拭きすれば、ある程度の汚れはキレイにできますよ。

わたしは、どうせまた汚れるんだし軽く拭けばいいやと手抜きしてます。
汚れが気になるようであれば、自宅でもキレイに洗えますしね。
小さいお子さんがいる方なら、赤ちゃん用のおしり拭きを常備しているはずなので、こちらでもOKです。
手や顔を拭いたり、ペグの土を拭き取ったりするのにも使えるので、持っておいて損はないですよ。
焚き火シート
焚き火から落ちた炭や灰を受け止めてくれる焚き火シートは、後始末のときにも活躍します。
火消し壺へ炭を移すときに落ちる細かな炭を受け止めてくれたり、汚れた道具を焚き火シートで包めば灰があちこちに付く心配もなくなりますよ。

小さい炭を地面にこぼしたら、ひとつずつ拾うのも大変!
焚き火シートの繊維はチクチクするので手袋必須ですが、余計なひと手間を減らせば後始末の効率UP間違いなしです。
薪用バッグ
もしも薪が余ってしまったときのために、薪用のバッグを用意しておくのもオススメ。
現地で薪を買って焚き火する人は多いと思いますが、残ってしまった薪は持ち運ぶのが大変です。

買った薪は燃やしきれれば一番良いんですが、これがなかなか難しい……。
薪を縛っていた針金は外してしまうのでバラバラ。抱えて持っていくには運びにくいし、かといって何回かに分けて運ぶのも時間がかかって大変ですよね。
余ってしまった薪を入れるバッグがあれば、残りを一度に運べて楽々、手間を減らせて時短にもなりますよ!
まとめ|後始末の方法をキッチリ身につけたら、もう安心
この記事では、焚き火の最後に必要な後始末についてまとめて紹介しました。
- 後始末は消火→炭の処分→掃除&片づけの3ステップ
- 後始末の基準とバタバタしない方法
- 道具を充実させると、後始末が効率UP!
焚き火は火起こしよりも後始末の方が難しく、手間もかかります。手袋や服が炭で汚れたり、予想していた時間よりも長引いてしまったり、炭を捨てに行くのも一苦労。

わたしもぶっちゃけ、片付け面倒くさいなぁと思うときがあります。
しかし、そんな面倒もすべてひっくるめて「焚き火」と思い、楽しめるような気持ちでありたいですね。
それでは、また!

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