- せっかくのキャンプなのに、ゴタゴタして揉めたくない
- 自分の不注意でお金を損するのは嫌だ!
- テントを弁償って、本当にありえる話なの……?
焚き火を楽しんでいると、ときどき気になるのが火の粉の飛び先。
風に乗って隣まで飛んでいったらどうしようとか、ふと想像したら恐ろしくなりますよね。
高級テントを弁償となったら、楽しいキャンプどころではなくなっちゃう!
この記事は、そんな万が一の弁償トラブルが発生したときの解決手順と、そうならないための防止策についての紹介です。
- 焚き火してると、火の粉が飛びそうでソワソワ
- 隣に迷惑かけてないかなー……ちょっと怖い
- 火の粉を意識すると、落ち着いて焚き火を楽しめない
このような方は必見の内容となっています。ぜひご覧ください!
それでは早速、本編をどうぞ!
火の粉で隣のテントに穴を開けたときのトラブル対処3手順
焚き火してたら火の粉が飛んでお隣のテントへ……、考えただけでもゾッとしますよね。
前提として、焚き火をする際は風の強さと風向きをチェック。風下にテントなどの燃えるものが無いかを確認は必須です。
しかし、いくら入念に確認をしても風は自然のもの。急に風が強くなったり、風向きがクルッと変わったりすることもありますよね。結果として、頑張って対策していたとしても、隣のテントまで火の粉が飛んでいってしまって……トラブルになることも。
わたしも焚き火中に強めの風が吹いて、ヒヤッとしたことがありましたよ。
万が一、他人の装備を壊したり穴をあけてしまった場合は、次のように話し合いを進めていきましょう。
注意点としては、可能な限り当事者だけで話を進めないこと。言った言わないの二次トラブルにも繋がりますし、当人同士だとなかなか話が収束しない場合も……。
「管理人」「警察」「保険会社」といった第三者に間へ入ってもらい、客観的な立場で話し合いを進めてもらいましょう。
まずは本人へ謝罪
まずは誠心誠意、相手に謝罪しましょう。今後の方針などは後回しにして、まずは謝罪に徹します。
こちらがしてしまった不手際なのであれば、謝罪と弁償が大前提です。安易な気持ちで値切ったり、知らんぷりを決め込むようなことは避けましょう。
相手の様子や状況の折を見て、管理人さんへ連絡して間に入ってもらうようにお願いをします。
管理人さんへ連絡
管理人さんへ「隣のテントに穴をあけてしまったので、今後についての話に入ってもらえないか」と相談します。
理由は、当事者だけだとヒートアップしてしまい、話がつかなくなってしまったり、激化してしまう可能性もあるから。管理人さんがいない、帰宅済みの場合は、警察へ110番通報でお願いすることも視野に入れましょう。
保険を使って弁償
テントの弁償は、被害状況や修繕費次第でケースバイケースとなります。こちらが損害を出したのであれば、修繕費用を出すことを前提に話を進めましょう。
あなたが加入している保険に、もし「個人賠償責任特約」がついていれば、保険が適用となります。
個人賠償責任特約は日常生活において、記名被保険者とその家族が他人にケガをさせてしまったり他人のものを壊してしまったりして損害賠償責任を負った場合に補償を受けられる特約です。
引用:保険の窓口インズウェブ!
保険会社のオペレーターと連絡を取り、第三者として問題解決の間に入ってもらいましょう。
もし、適用できる保険がなければ、実費でお支払いする形となります。
弁償トラブルが防げる当日の対策
火の粉による弁償トラブルを防ぎたい場合、当日の焚き火直前からでも対策が取れます。
例えば……
これらは完全な対策ではありませんが、何もしないよりもはるかに効果があります。ぜひ、取り入れてみてくださいね。
周囲のテント配置をしっかりチェック
サイトに入ったタイミングで、近隣キャンパーのテント配置を軽くチェックしておきましょう。
配置を見て距離を取り、テントなどを組み立てる前に焚き火の配置を決めます。
テントなどを設営する前に焚き火の場所を決めてしまえば、ご自身のテントも焚き火を意識した配置にできるので安心。サイトレイアウトのレパートリーが少ない、きれいな配置が作れるか自信がない方にはオススメですよ。
また、自分の後にキャンパーが来ても、すでに焚き火台が置いてあったら自然と避けて配置してくれるはず。
その他、焚き火の配置については、「焚き火とテントの距離を3m取るべき3つの理由」で詳しく説明しています。
興味のある方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
風が強い日は焚き火を中止する
焚き火は風に対して本当に無力。ちょっと強い風が吹いただけで、すぐに火の粉が飛んでいってしまいます。
焚き火をしていて風が強くなったと感じたり、焚き火の炎が横に流れているような状況では、すぐに中止するのがマナーです。目安としては、炎がまっすぐ上に上がらなかったり、火の粉を目で追って飛んだ距離だったりが判断ポイントになりますよ。
焚き火のマナーは守らないと、自分たちが損をしてしまいます。なぜなら近年、焚き火マナーの悪さが一因となり、「直火禁止」「焚き火自体禁止」となるキャンプ場が増えてきている状況です。このままでは、焚き火の楽しめる場所がなくなっていってしまうかもしれません。
焚き火のルールとマナーについては、「焚き火のルール&マナー7選!」の記事で紹介しました。
あなたもぜひ、マナーを守って、正しく焚き火を楽しみましょうね。
焚き火陣幕、リフレクターを配置
焚き火の風除けに、焚き火陣幕やリフレクターを配置するのもオススメ。
強風が吹き続けている状態ではあまり意味ありませんが、ある程度の風であればさえぎってくれますよ。冬の焚き火では、熱の反射で焚き火の暖を効率よく感じられたり、高さがある陣幕は目隠し効果も期待できます。
- 多少の風をさえぎって暖を取りたい
- プライベート感を重視したい
- 荷物は多少増えてもOK
といった方は、ぜひ焚き火陣幕やリフレクターを検討してみてくださいね!
トラブル回避のために事前の対策
焚き火から出る火の粉トラブルは、起きてしまってからでは取り返しがつきません。
しかし、事前にトラブルを回避する、問題が起きたあとを穏便にする方法もいくつかあります。
できることを全てやっておけば、安心して焚き火を楽しめるはず。
焚き火以外の熱源も用意する
強風時は焚き火を諦めることが前提ですが、焚き火の熱で料理を考えていた人もいるはず。
焚き火を中止せざるを得ないときのために、焚き火以外の熱源を用意しておくこともオススメします。
- アルコールストーブ
- 固形燃料
- シングルバーナー
焚き火が使えなくて料理が食べられないのは悲しいですよね。どんな料理をするかによって使う熱源は変わってきますが、万が一のために代替となる燃料は持ち込んでおくといいでしょう。
わたしは使わないとしても、毎回シングルバーナーを持ち込んでます。
焚き火ができないなら違う方法でご飯を作れる、そんな余裕が安心感に繋がっていきます。第二案、第三案と予測して準備するのも、キャンプの楽しみですよ!
湿気った薪を乾燥させる
焚き火から火の粉が飛ぶ理由は、薪の中に入っている水分が弾けてしまうことが原因です。
分かりやすくいうと、ポップコーンを加熱すると弾けるようなイメージ。
薪を事前に乾燥させておくことで、焚き火中の火の粉をできる限り少なくできますよ。
乾燥方法は以下の通り
- 事前に買っておいて、ベランダなどに干しておく
- 焚き火をつけたら近くに置いて、熱で乾燥させる
- 薪スタンドを使って、地面に直接置かない
特にわたしがオススメしたいのは、焚き火の熱で薪を乾燥させること。焚き火台の周囲に薪を置いたり、立て掛けたりすると、焚き火の熱で薪を乾燥させられます。
湿気った薪でも置いておいたら乾いていくし、使うときも取り出しやすくて便利です!
濡れた地面に直接薪を置いておくと、地面の水分をぐんぐん吸ってしまいます。
薪スタンドを使うと湿気対策として万全ですよ。
火の粉が飛びにくい焚き火台にする
焚き火台の中には、火の粉が飛びにくい「二次燃焼型」の焚き火台があります。
一般的な焚き火台は高温で熱された薪から発生した可燃ガスに火が着くことで薪が燃えますが、一部燃え切らない可燃ガスが煙となります。 いっぽう、二次燃焼ストーブは煙となった可燃ガスに高温の空気を吹き付けて再燃焼させる構造となっているため、煙が出にくく、効率よく高火力を生み出せるのが特徴。
引用:価格.comマガジン
二次燃焼型の焚き火台を使うと、薪を組んだり、薪が燃えていく姿を見たりといったことはできません。
しかし、薪を効率よく燃やして、特殊な形状から火の粉や煙を抑えてくれる良い焚き火台ですよ。火の粉が飛ばなければ弁償などの心配ごとがなくなるので、安心して焚き火を楽しめます。
これから新しい焚き火台を検討中の方は、二次燃焼型の焚き火台もいかがでしょうか。
万が一のために保険をかける
キャンプの「万が一」で役に立つのは、あなたが加入している保険です。自動車保険には、「個人賠償責任特約」というオプションがあります。
個人賠償責任特約は日常生活において、記名被保険者とその家族が他人にケガをさせてしまったり他人のものを壊してしまったりして損害賠償責任を負った場合に補償を受けられる特約です。
引用:保険の窓口インズウェブ!
個人賠償責任特約は任意なので、つけていない方も結構おられます。保険の契約時は「よく分からないから」「少しでも安くするため」と、あえて外してしまっている方も……。
個人賠償責任特約は、他人のテントに穴をあけてしまったこと以外にも
- 子供が他人のランタンをひっくり返して破損
- 設営中のテントが風で飛んでいって、隣の人の道具に直撃
など、キャンプ中の様々な他人への損害賠償に使えます。
キャンプ以外にも子どもの自転車事故や、日常の弁償トラブルなどで使えるため、「入っておいてよかった!」と感じるタイミングが来るかもしれません。
お子様のいるご家庭や、キャンプ趣味の方は保険に組み込んでおくのがオススメ。
ちなみに以前、個人賠償責任特約の範囲についてソニー損保さんとイーデザイン損保さんへ問い合わせたことがありました。結論は、どちらの会社さんも個人賠償責任特約は「他人のテントを壊してしまったときに適用OK」とのこと。焚き火で周りに迷惑かけないためにも、ぜひ準備しておきたいですね。
とはいえ自動車保険って、細かな補償内容まで覚えてない方も多いはず。
わたしもこの記事を書く前に、勉強もかねて保険内容をガッツリ見直しました。
せっかくの機会ですので、補償内容を確認しつつ、保険内容の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
- 車を契約したときに紹介された保険をそのまま使い続けている
- 保険の見直しってめんどくさくて、何となく保留している
- 安くて補償内容が一緒だったら乗り換えてもいい
「確かにプランを切り替えたら安くなるんだろうけど、面倒なんじゃない?」と思われる方も多いはず。実はわたしも自動車保険は、車を買ったときに勧められた保険会社のプランのままでした。
結論からお話すると、面倒な手続きはほとんど無かったです!車に入っている車検証さえ手元にあれば、5分くらいでサラッと比較できましたよ。
今回調べたことがキッカケになり自動車保険をネット型に切り替えただけで、わたしは同じくらいの保証で年間2万円以上も安くなりました。
しかも、来年以降もずっと2万円安いまま。お得ですよね。
自動車保険は万が一のリスクが大きいので加入が必要。でもせっかく払うなら、お得な方に乗り換えたいもの。自動車保険の変更は、無料で見直すことができます。5分程度で見積もりできるので、サクッと現状確認してみましょう!
まとめ|トラブル回避に向けて入念な対策
この記事では、火の粉で隣の方のテントに穴をあけてしまったときの対処法についての紹介でした。
焚き火といえば、いくら抑えても発生するのが火の粉問題。
良い薪を使ったり、距離を離したり、できるだけ対策を取っても、万が一のことはどうしても起きてしまいます。
あなたもぜひこの記事を参考にして、トラブルを未然に防ぐ工夫と、トラブルになっても大丈夫な対策をしておきましょうね。
それでは、また!