- 焚き火はついたのに、なんだか長く座っていられない。
- 飲み物やスマホの置き場がなくて、立ったり座ったりが増える。
- 火の粉が気になって、火から少し離れて過ごしてしまう。
焚き火台を用意して、火をつける手順も覚えた。ところがいざ火の前で過ごしてみると、思ったより早く腰を上げてしまう初心者さんは多いです。
実は、焚き火の時間が短くなる理由の多くは、火の技術ではなく周りの道具にあります。座る・置く・守るの3つを整えるだけで、同じ焚き火でも過ごせる時間が変わります。
どれも特別な道具ではなく、キャンプ用品店やネット通販で手に入る一般的なものばかりです。高価なものをそろえる必要はなく、最初の1個をどう選ぶかが分かれば十分です。
かずやん長く座っていられないのは、道具が足りないだけかもしれません!
- キャンプ歴5年以上、40代の2児の父。
- キャンプ好きの友人に誘われキャンプの虜に
- コロナでメンタルをやられ毎週焚き火を眺めて復帰
- もっと焚き火ファンを増やすべく焚き火ブログを執筆中


本記事ではキャンプ初心者の方に向けて、焚き火の時間を快適にする道具を「座る」「置く」「守る」の3つに分けて紹介します。また記事の後半では、最初からすべてをそろえなくてもよい理由もまとめました。
- 焚き火の時間をもっと長く楽しみたい
- 最初に何をそろえればいいのか知りたい
このような方は、本記事を最後までお読みください。
焚き火の時間が短くなるのは道具が足りないから
火が落ち着いてからが焚き火の本番であることは、焚き火の楽しみ方を紹介した記事でも触れたとおりです。眺める、食べる、温まるといった過ごし方を知っておくだけで、同じ1時間の中身は大きく変わります。
ただし、いくら過ごし方を知っていても、体がすぐに疲れたり、手元が定まらなかったりすると、その時間は短くなってしまいます。長く過ごせるかどうかは、過ごし方そのものよりも火の周りの環境にかかっています。
焚き火の時間が短くなる原因は、大きく3つに分けられます。
- 座る場所が低くて疲れる、または地面に直接座っている
- 飲み物や道具の置き場がなく、立ったり座ったりが増える
- 火の粉が気になって、火から距離を取ってしまう
どれも焚き火台や火起こしの技術とは関係のない、周りの環境の問題です。逆に言えば、火のつけ方が上手になっても、この3つを放っておくと焚き火の時間は伸びません。せっかく火が安定して眺めごろになっても、体が疲れていたり、手元が定まらなかったりすると、腰を上げるタイミングのほうが早く来てしまいます。
ここからは、それぞれの対策を順番に見ていきましょう。
座る場所を変えると焚き火の時間は長くなる
焚き火の過ごし方の中でも、座る場所は真っ先に見直したいポイントです。座り方ひとつで、同じ焚き火でも疲れやすさが変わります。長く座っていられる姿勢が作れれば、それだけで焚き火の時間は自然と伸びていきます。
地面に直接座ると視線が低く長続きしない
地面やレジャーシートに直接座ると、火からの視線が低くなり、姿勢もすぐに疲れてしまいます。長く座っていられないと、自然と焚き火のそばから離れる時間が増えます。
座面が高すぎるタイプの椅子も、火加減が見えにくく、腰を落ち着けにくい点は同じです。焚き火を眺めるなら、座ったときの視線が炎に近い高さのものが向いています。
最初の1脚は座面が低めのコンパクトなものを選ぶ
焚き火用のチェアを選ぶときは、座面が低めで、たたむとコンパクトになるタイプが扱いやすいです。荷物を増やしたくない場合は、収納サイズが小さいものを基準にすると選びやすくなります。
高機能なチェアほど価格も上がりますが、最初から高いものを選ぶ必要はありません。まずは座り心地と持ち運びやすさを基準に選び、焚き火に慣れてから買い替えを考えても遅くはないです。
骨組みが木製のものと、アルミなど金属製のものがありますが、最初の1脚であれば重さと収納サイズを優先して選ぶと扱いやすいです。座面の生地は焚き火の熱を受けることがあるため、火からは少し距離を取って置きましょう。



座る場所を変えるだけで、焚き火の時間は長くなります!
手元に置き場所があると立ったり座ったりが減る
座る場所が決まったら、次に見直したいのが手元の置き場所です。地味なポイントですが、焚き火中の動きの多さに直結します。座っている時間が長くなるほど、手元に何も置けない不便さが目立つようになります。
飲み物やトングの置き場がないと落ち着かない
焚き火をしていると、飲み物・トング・スマートフォンなど、手元に置きたいものが少しずつ増えていきます。置き場所がないと地面に直接置くことになり、灰や砂で汚れたり、うっかり倒したりする原因になります。
そのたびに立ち上がって拾ったり片付けたりしていると、焚き火に集中できる時間が減ってしまいます。落ち着かない時間の正体は、意外とこうした細かい動きの積み重ねです。
焚き火台のそばに小さなテーブルを1つ置く
焚き火台の横に、小さなロールテーブルやサイドテーブルを1つ置いておくと、手元の荷物をまとめておけます。組み立てが簡単で、荷物にならないコンパクトなタイプが最初の1台として扱いやすいです。
複数人で焚き火を囲む場合でも、全員分を用意する必要はありません。焚き火台の周りに1〜2台あれば、飲み物やトングの置き場としては十分に足ります。
選ぶときは、天板が焚き火の熱に強い素材かどうかも見ておきましょう。プラスチック製の天板は熱で変形することがあるため、金属製や木製のものが焚き火のそばでは扱いやすいです。高さは座ったときに手が届きやすい低めのタイプを選んでおくと出し入れもしやすくなります。
脚の先が細いタイプは、芝生や柔らかい地面で沈み込みやすいです。地面の状態が気になる場合は、脚先が広めのタイプや、脚の下に敷板を挟める製品を選んでおくと安定します。



置き場所があるだけで、立ったり座ったりがぐっと減ります!
火の粉から服を守ると焚き火に集中できる
座る場所と置き場所が整っても、火の粉が気になっていては落ち着いて過ごせません。最後に見直したいのが、体を守る備えです。3つの中では見落とされがちですが、寒い季節ほど効いてくるポイントです。
化学繊維の服は火の粉で穴があく
焚き火の火の粉は、風向きが変わったタイミングで思わぬ方向に飛んでくることがあります。化学繊維の上着やブランケットは熱に弱く、小さな火の粉が触れただけで穴があいてしまいます。
お気に入りの服に穴があくのを気にして火から距離を取ってしまうと、せっかく温まる効果も薄れてしまいます。特に薪をくべるときや、火の様子を近くで見るときは火の粉が飛びやすい場面です。
難燃素材のポンチョや上着を1枚持っておく
焚き火用に難燃素材で作られたポンチョや上着があると、火の粉を気にせず火のそばで過ごせます。羽織るだけで着脱できるタイプなら、暑くなったときにすぐ脱げるのも扱いやすい点です。
綿素材の服でも代用はできますが、長時間焚き火のそばで過ごすなら、難燃素材のものを1着持っておくと安心感が変わります。1枚あるだけで、火に近づく距離が変わってきます。
ポンチョタイプは頭からかぶるだけで羽織れるため、椅子に座ったままでも着脱しやすいのが特徴です。膝掛けを兼ねられる大きめのサイズを選んでおくと、足元の冷え対策としても使えます。
風がある日は、火の粉だけでなく体感温度も下がりやすくなります。難燃素材のポンチョは風を通しにくい生地でできていることが多く、火の粉対策と防寒を1枚でまかなえる点も扱いやすいところです。



火の粉対策は、焚き火を長く楽しむための下準備です!
3つは同時にそろえなくてもよい
座る・置く・守るの3つは、どれか1つを整えるだけでも焚き火の時間は変わります。すべてを一度にそろえる必要はなく、気になったところから1つずつ足していけば十分です。
たとえば、最初のキャンプではチェアだけ持っていき、次のキャンプでテーブルを足す、というように少しずつ増やしていく形でも問題ありません。焚き火台の選び方でも触れているとおり、最初の1台は試すつもりで選んで大丈夫です。
道具が増えるほど、焚き火のたびに準備する手間も増えます。今の自分のスタイルに必要な分だけ持っていくくらいが、長く続けるにはちょうどよいです。
ソロキャンプなら、まずはチェアだけを試してみて、物足りなさを感じたところで置く道具や守る道具を足していく、という順番でも十分です。家族やグループで行くなら、テーブルを先に持っていくほうが役立つ場面が多いかもしれません。誰と焚き火を囲むかによって、最初にそろえるものは変わってきます。
道具を増やす前に焚き火の基本を確認しておく
火のつけ方や後始末など、焚き火の基本的な流れにまだ不安が残っている場合は、道具を増やす前に手順を確認しておきましょう。全体の流れをまとめたガイドは初めての焚き火のやり方 完全ガイドにあります。
基本の流れが分かっていると、それぞれの道具をどの場面で使うかもイメージしやすくなります。焚き火に慣れてきたら、今回紹介した道具の中から気になるものを1つ選んでみましょう。
反対に、道具ばかりそろえて手順があいまいなままだと、当日になって手が止まってしまいます。順番に迷ったら、まず基本の流れを確認し、そのうえで過ごし方や道具を整えていくと無理がありません。
初心者はまず座る場所から整えよう
本記事では、焚き火の時間を快適にする道具を「座る」「置く」「守る」の3つに分けて紹介しました。どれも焚き火台や薪のように必須の道具ではありませんが、あるかないかで過ごせる時間の長さが変わってきます。
- 座る場所を整えると焚き火の時間が長くなる
- 手元の置き場所があると落ち着いて過ごせる
- 火の粉対策をすると火のそばで安心して過ごせる
3つを一度にそろえる必要はありません。まずは座る場所から整えて、気になったところから少しずつ道具を足していきましょう。落ち着かなかった焚き火の時間が、道具ひとつで変わっていくはずです。


当サイト「たきっぽ!」ではキャンプ初心者の方に向けて、「焚き火の一歩目のチャレンジ」を応援しています。焚き火の詳しい手順やよくある質問については、以下のページで紹介しています。興味のある方はぜひお読みください。
▶ キャンプ初心者向け『初めての焚き火のやり方』完全ガイド


