【乾燥した薪を使おう】火の粉が引き起こす焚き火の四大被害と対策

焚き火トラブルアイキャッチ

腕に火の粉が飛んできて火傷した!
火の粉が風に舞って遠くまで飛んでいっちゃう、どうしよう……。

焚き火をしていると心配になる、火の粉トラブル。

「パチッ……」

と鳴る音は癒やされますが、正直ちょっと怖いですよね。

私のキャンプ椅子も、買ってすぐに穴が空いてしまい、当時はとても落ち込みました。

この記事では、火の粉がどんな被害を起こすのかと、その対策方法を紹介します。

焚き火をするうえで避けては通れない、火の粉の被害。

しっかり対策し、トラブルなしで楽しくキャンプしましょう!

  • 火事や人とのトラブルを避けたい
  • 大切なキャンプ道具を守りたい

こんな悩みをお持ちの方は必見です。

それでは早速、本編をどうぞ!

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目次

焚き火から火の粉が出る原因は薪の水分

束ねた薪

焚き火から出る火の粉、原因は薪の中の水分量です。

加熱された水分は水蒸気となって膨張し、耐えられなくなった薪が破裂して火の粉になります。

わかりやすく言うと、ポップコーンを作っていると弾けて飛ぶようなものですね!

ポップコーン

薪の水分量を増やさない、減らす対策をすると火の粉が出にくい焚き火が楽しめます。

対策
  • 乾燥した薪を買って持ち込む
  • 焚き火の熱で薪を乾燥させる
  • 地面に直接薪を置かない

→焚き火に使う薪の入手方法9選

とはいえ、薪を現地で買う方や、自分で調達するのが難しい方も多いはず。

どうしても出てしまう火の粉の被害と、その対策方法を紹介します。

火の粉の四大被害

火の粉によって、大きく分けて4つのトラブルが考えられます。対策方法もあわせて紹介しますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

ひとつずつ紹介します。

火傷

焚き火に手を近づける

火の粉が直接肌に当たると、火傷をしてしまいます。

特に夏場、肌が露出している時期は気をつけましょう!涼しい時期で長袖を着ていても、手や顔の周りには要注意。

焚き火をするときは、怪我や火傷をしないように対策を取ることが大切です。

手袋、焚き火ウェア、ブランケットで防御

肌が露出しやすいのは顔周り、腕、脚。

焚き火をしているときだけでも、火傷しそうな素肌は隠しておきましょう。

綿素材のポンチョや上着、手袋、難燃ブランケットなどが便利ですよ!

焚き火を触るときは手袋必須

焚き火に薪をくべたり、動かしたりするときは革手袋や軍手を着用しましょう。

手を近づけたタイミングで爆ぜることもあるので、手を近づけるときはしっかりガード!

焚き火に近づくときは風向きに注意

焚き火に近づいて作業するときは、風向きに注意!

風下から近づいたときに、急な風が吹いて全身に火の粉を浴びるような事になりかねません……。

道具の穴あき

椅子の穴あき

焚き火の周辺に持ち物を置いておくと、火の粉が飛んできて、穴があいたり、火事になったり。

かずやん
かずやん

自宅ではガスコンロの横に、紙やビニール袋を置いたりしませんよね?

特にテントに良く使われるポリエステル製の布は、火の粉で簡単に穴があいてしまいます。

火の粉に強いといわれるポリコットン素材でも、燃え広がりにくいだけで穴はあくので気をつけて!

燃えにくい服や上着を着る

洋服は火の粉が当たると穴があいてしまいます。

お気に入りや高級な服に穴があくと、とても残念な気持ちになってしまいうでしょう

特に、寒い時期に快適なダウンの服は、軽くて使いやすい反面、穴があきやすいポリエステル素材。

焚き火をするときは、穴があいてしまってもいいような服を着たり、燃えにくい素材の上着やポンチョなどを用意しておくといいでしょう。

大事な装備は焚き火と距離を取る

テントや大事な装備は、焚き火から距離を取って配置するといいでしょう。

風向きや風の強さにもよりますが、3m程度離しておくと安心です。

3mは、男性の大股歩きで4歩程度の距離です!

椅子は焚き火の近くに置いておくことが多いため、穴があく可能性が高いです。

座っていないときは難燃ブランケットをかけておいたり、席を立つときに遠くまで動かしたりすると安全ですよ。

配置については、こちらの記事を参考にどうぞ!

takippo.com/takibi-tent-leave/

火事

焚き火の周囲に燃えやすいものがあると、火の粉が飛び移って火事になる危険があります。

乾燥している時期は、燃え広がるのがあっという間。消火用の水などを常備しておくことが必須です。

焚き火の周囲に燃えるものを置かない

焚き火の周囲には、燃えにくいものを置かないようにしましょう。例えば…

  • ダンボール
  • 落ち葉
  • キッチンペーパー
  • 新聞紙

火がついてしまったときのために、消火用の水を常備したり、消火スプレーを用意したりしておくと安心です。

芝生サイトの場合は、芝を焦がさず守る、落ちた火の粉や熾火を受け止めるといった対応が必要。

焚き火シートを敷いて焚き火すると、落ちた熾火から地面を守れますよ!

隣の人とのトラブル

火の粉が風に乗って、隣の人のテントに直撃!というトラブルは良く聞きます。

人のものに穴をあけてしまうと、弁償などの問題にも発展しかねません。しっかりと対策しましょう。

焚き火台の配置時に周囲をチェック

キャンプ場で焚き火の場所を決めるときは、自分のサイトだけでなく隣の配置も軽くチェックしましょう。

風向きから逆算して、火の粉が隣に流れにくい場所で焚き火することをオススメします。

特にフリーサイトの場合は、小さな隙間にテントをねじ込んでくるような方も……。

フリーサイトとは、広い敷地の中、自由に場所を選んで設営できるスタイルのこと

設営と同時に焚き火台を出しておき、焚き火をする場所が分かるようにしておくのもアリですよ。

焚き火の炎を大きくしすぎない

焚き火は炎が大きくなると、上昇気流が強くなり火の粉が高く舞い上がります。

上昇気流とは、空気を温めると高くのぼっていく流れのこと

炎が大きすぎると火力コントロールしにくいため、薪をくべすぎないことも重要です。

適度にコミュニケーションを取る

トラブルにならないためにも、お隣の人とは適度なコミュニケーションを取ることをオススメします。

顔を合わせたときに挨拶したり、「ここで焚き火します」と言ってみたり、こちらから伝えることで相手にも認知してもらえますよ。

一人で黙々と楽しみたい方もいるので、反応を見て合わせましょう。

火の粉から被害が出たときの対処法

残念ながら、どんなに対策を取ったとしても、火の粉をゼロにすることは難しいです。

火の粉を減らす工夫をしつつ、万が一のときの対処法も身につけておきましょう。ありがちな4つのトラブルを紹介します。

ぜひ参考にしてくださいね。

火の粉が飛んできて火傷した

火の粉がかかって火傷をしたときは、まず冷やすことが重要。

水ぶくれは破らずそのままにし、気になる症状がある場合は皮膚科や形成外科の受診を検討しましょう。

水ぶくれの発生した火傷については、こちらのサイトで詳しく紹介されていました。ご興味ある方はぜひご覧ください!

やけどで水ぶくれができた時は破っちゃダメなの?市販薬を使ってもよいの?

周囲のものに火が付いた

落ち葉や紙類、芝に火が移ってしまった場合は、即座に消火することが大切。

燃え広がる前であれば踏んだり水をかけたり、燃え広がりそうなら消火スプレーを使ったりと、臨機応変に対応します。

もしも火がついてしまったら、延焼を食い止めることを最優先に、危険そうならすぐに119番通報!

自分の装備に穴があいた

自分の装備にあいてしまった穴は、諦めるしかありません。

穴の大きさによっては補修テープや補修剤で塞げますので、補修して使い続けることもできるでしょう。

こちらの方の記事で詳しく紹介されていましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【簡単テント補修】焚き火の火の粉で穴が開いてしまったインナーテントを補修してみよう!

隣の人の装備に穴をあけてしまった

隣サイトまで火の粉が飛んでいき、隣のテントに穴をあけてしまった……。

こうなってしまったら、弁償などのシビアな話し合いに発展してしまう可能性も。

大きなトラブルはできるだけ避けたいですが、万が一の揉め事は起こってしまうものです。

こんなときのために個人的にオススメなのが、自動車保険、火災保険などに個人賠償特約をつけておくこと。

個人賠償特約(個人賠償責任補償特約)とは

自動車事故以外の日常生活の事故により、他人にケガをさせたり他人のモノを壊してしまい、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償します。

引用:ソニー損保

一言でいうと「人に怪我させた、人のものを壊したときに使える保険のオプション」です。

他人に怪我をさせたり、危険な道具を扱ったりといった、トラブルの可能性があるキャンプにはピッタリ。

火の粉で他人の持ち物に穴をあけてしまったときについては、「隣のテントに穴をあけちゃったときの解決手段」で詳しく紹介しています。

興味のある方は、ぜひご覧ください!

まとめ|火の粉は事前にしっかり対策しよう

この記事では、焚き火中に出る火の粉からどんな被害が出るかと、その対策について紹介しました。

振り返り
  • 火の粉被害は「火傷」「穴あき、火事」「隣とのトラブル」
  • 距離を取ったり、燃えにくい素材を使ったりして対策する
  • 問題を起こしてしまったら、被害が広がる前に対処

火の粉のトラブルは、起きてしまうと取り返しのつかない事態にも発展しかねません。

安全に焚き火が楽しめるように、あなたもできるところから少しずつ対策していきましょうね!

それでは、また!

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