「少ない荷物でキャンプを成立させる」とコアなファンが多いUL(ウルトラライト)キャンプ。荷物を極限まで軽くすることで、バックパックひとつでどこでも行けることが魅力です。
そんな中で今注目されているのがNewieの『焚き火台UKIBI(浮火)』。廃棄予定の自転車のスペアスポークを再利用することで、重量を極限まで絞ることに成功した焚き火台です。
Mサイズ95gの圧倒的な軽さ!
- キャンプ歴3年、30代後半の2児の父。
- キャンプ好きの友人に誘われキャンプの虜に
- コロナでメンタルをやられ毎週焚き火を眺めて復帰
- もっと焚き火ファンを増やすべく焚き火ブログを執筆中
本記事ではそんなNewieの『焚き火台UKIBI(浮火)』を、実際に触りながら紹介していきます。
結論からお伝えすると、UKIBIの魅力は以下の3つ。
- 軽くてコンパクトで携帯に便利
- 余計な装飾がないシンプルな美しさ
- 360度焚き火を堪能できる楽しさ
「焚き火台は重いから持っていきたくない。」「主張の強い焚き火台はなんか肌に合わない。」そんな方は本記事を、ぜひ最後までお読みください。
Newie焚き火台UKIBI(浮火)の特徴
Newieが販売するULギア、焚き火台UKIBI(浮火)。2023年4月に一般発売し、徒歩やバイクなどの軽量化に悩むキャンパーから大注目の焚き火台です。
何よりも特徴的なのが、自転車のスポークを再利用していること。本来は鉄クズとして廃棄される予定のスポークを再利用し、特徴的な焚き火台に生まれ変わっています。
スポークとは自転車の車輪の軸と輪(タイヤ)をつなぐ細い棒のこと。細くて強度があり、薪を乗せても耐えられる耐久性もあります。
焚き火台UKIBI(浮火)の特徴を詳しく紹介します。
- 重量95gの圧倒的な軽さ
- 自転車のスポークを再利用
- ゴトクも風防もないシンプル形状
重量95gの圧倒的な軽さ
UKIBIの重量は、大きめのMサイズでもたったの95g(※公式情報)。実寸したところ91gと、公式データより更に軽かったです。
ULキャンパーにとってバックパックの重さは、100g増えるだけでも負荷が変わります。シュラフやテントなどの必須ギアと比べ焚き火台は優先度が下がりやすく、負担が増えるくらいなら焚き火を諦めようと思う方もいます。
「焚き火台は重いから…」と断念していた方でも、UKIBIなら負担なく持ち出せるのではないでしょうか。
自転車のスポークを再利用
UKIBIは自転車のスポークを再利用して作られています。
本来は廃棄されるはずだったスポークを再利用するため、環境やゴミ問題に関心のある方にもピッタリ。道具としての焚き火台だけでなく、焚き火台に込められた思想も高い満足度に繋がるでしょう。
またUKIBIメッシュとスポークのみで構成されているので、曲がったり歪んだりしても簡単に手直しできます。ULスタイルは少ない荷物でキャンプのトラブルすべてに対応するため、UKIBIのシンプルな作りは使っていて安心感を得られます。
ゴトクも風防もないシンプル形状
UKIBIにはゴトクも風防もなく、スポークとメッシュだけのシンプルな作り。薪を置くとメッシュも隠れてしまうため、直火に近い感覚で焚き火を楽しめます。
焚き火を使って手の込んだ料理を楽しむことは難しい一方で、ただ焚き火を眺めたい方や、サッと焚き火で温まりたい方にはちょうどいいスタイル。
シンプルに焚き火を楽しみたい方にオススメの焚き火台です。
Newie焚き火台UKIBI(浮火)をレビュー
焚き火台UKIBI(浮火)を実際に使用し、感想を紹介していきます。
外観・サイズ
焚き火台UKIBI(浮火)の内容物は「ステンレスメッシュ・フレーム・収納袋2種類」の4点。
UKIBIの重量はそれぞれ、以下の通り。
梱包状態 | 重量の実測 |
---|---|
UKIBI単体 | 91g |
UKIBI+布製の収納袋 | 135g |
UKIBI+ビニール製の収納袋 | 152g |
スマホよりも軽い!
MサイズのUKIBIの大きさは27.5cmの正方形、高さは約11cmです。対角線の長さが約33cmあるため、長めの薪は斜めに置くといいでしょう。
火床はステンレスのメッシュでできており、燃焼効率ばつぐん。
フレームとなる自転車のスポークは、4本重ねて収納可能です。
フレームは中央部が一段高くなっており、薪を乗せすぎたときに支えになってくれます。
組み立て・使用
UKIBIの組み立て方法は非常に簡単、スポークを広げてメッシュを取り付けるだけでOKです。
UKIBIの対荷重は3.5kg、重い薪を乗せるとメッシュが沈みます。薪割りしてから使うか、軽い枝や流木などを燃やす使い方がオススメです。
中央のスポークが重なる箇所が一段高くなっているため、燃えている薪が地面に当たることはありません。
中央部は火ばさみで持てるため、焚き火の位置を少し動かしたいときにも便利。
火床とスポークの間にアルミホイルを入れることで、灰の後片付けが楽になり地面への熱ダメージも緩和できます。
UKIBIは地面との距離が近いため、キャンプ場の芝サイトで使う場合は注意が必要です。必要に応じて焚き火シートを併用しましょう。
片付け・収納
UKIBIの片付け方法は、メッシュを取り外して脚をたたむだけ。スポークのフレームはコンパクトに重なるため、余計なスペースを取ることもありません。
メッシュは折り畳めるので、収納袋を使ってコンパクトにまとめられます。
ビニール製の収納袋はメッシュを半分に折り収納、布袋の場合はそのまま収納できます。
メッシュと細い脚だけなので、収納袋に入れると厚さは1cm以下。キャンプコンテナやバックパックの隙間に、スルッと入れられます。
キャンプ用のサブ焚き火台としてコンテナに忍ばせておくのもアリ!
焚き火台UKIBI(浮火)のメリット・デメリット
UKIBIのメリット、デメリットをまとめました。
メリット3つ
UKIBIのメリットだと感じた点は以下の3つです。
- 軽くて持ち運び便利
- シンプルで焚き火が際立つ
- 収納が平らでバックパックの隙間に入る
UKIBI最大の特徴でもある大きなメリットは、軽くて持ち運びしやすいこと。Mサイズでも約95gと超軽量で、負担なくバックパックに入れられます。
収納時は厚さ1cm以下になるため、細い隙間に差し込むことも可能。金属板の焚き火台と比較し、パッキングが制限されることもありません。
UKIBIは良い意味で存在感が薄いです。焚き火台を使っていることを忘れてしまうかのようなシンプルさ。夜になるとほとんど目立たず、焚き火の炎にじっくり没頭できます。
焚き火そのものを味わいたい人にオススメ!
デメリット3つ
UKIBIの気になるポイントや、デメリットと感じる点は以下の3つです。
- 地面との距離が近く対策が必要
- 凝った焚き火料理はできない
- 風で飛ばされないような工夫がいる
UKIBIは地面との距離が近いため、熱が地面に伝わる可能性が高いです。キャンプ場の芝サイトなど、地面へのケアが重要な場所で使用するなら焚き火シートを併用してください。
ゴトクやスピットなどを置けないため、重い調理器具を使った焚き火料理はできません。料理にこだわりのある方にとってはデメリットだと感じるでしょう。
軽いクッカーやケトルなら問題なく置けるので、焚き火ではあまり調理しないスタイルのキャンパーに向いています。
UKIBIは軽量なことがメリットである一方、風に煽られて飛んでしまうリスクもあります。気になる場合は枝やペグなどで押さえて対策してください。
焚き火台UKIBI(浮火)ユーザーの口コミ・評判
UKIBIのユーザー口コミをまとめて、紹介します。
通販サイト
組み立てやすく超軽量。直火みたいに楽しめます。
引用:Amazon
網が外れやすいので、MONORALに比べると不安定
引用:Amazon
無骨でかっこいい。そしてぶっちぎりの超軽量。
引用:Amazon
X(旧Twitter)
焚き火台UKIBI(浮火)の基本情報
焚き火台UKIBI(浮火)の基本情報は以下の通りです。
商品名 | 焚き火台UKIBI(浮火) | ||
---|---|---|---|
サイズ | Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ(近日発売) |
寸法 | 22×22×9(cm) | 27.5×27.5×11(cm) | 39×27×10(cm) |
重さ | 約65g | 約95g | 約115g |
Amazon価格 | 7,150円 | 8,800円 | 未発売 |
材質 | ステンレスメッシュ・スポーク(Sサイズ:1.8径、Mサイズ:2.0径) |
2023年11月には、待望のLサイズが一般発売されます!
焚き火台UKIBI(浮火)をオススメしたい人
私が焚き火台UKIBI(浮火)をオススメしたい人の特徴は以下の通り。
- とにかく軽量化を重視
- ただのんびり焚き火を眺めたい
UKIBIは特徴が際立った焚き火台のため、万人受けはしにくいです。その代わり、好きな人にはたまらない逸品と感じるでしょう。
とにかく軽量化を重視
キャンプ道具をとにかく軽量化したい人にUKIBIがオススメ。
軽量焚き火台の定番「ニンジャファイアースタンド」は400g、「ピコグリル398」は442gのため、比較すると「UKIBI」の95gは圧倒的。
- 火床の大きさ
- ゴトクの有無
それぞれ特徴が異なるため一概には言えませんが、身軽に焚き火だけを楽しむならUKIBIの軽さは◎。
ただのんびり焚き火を眺めたい
UKIBIはメッシュと細いフレームだけの、本当にシンプルな焚き火台。「焚き火台よりも焚き火を眺めたい」という方にとっては、飾りっ気のない形状は大きなメリットです。
UKIBIのシンプルさが特に発揮されるのは夜間の焚き火。金属板やフレームに明かりが反射されることなく、直火で焚き火を楽しんでいるような気持ちになれます。
とにかく純粋に焚き火を楽しみたいという方には、シンプルなUKIBIがオススメです。
焚き火台UKIBI(浮火)は軽さ重視のキャンパーにオススメ
本記事はNewieの焚き火台UKIBI(浮火)を紹介しました。
- 自転車のスポークをリメイクした超軽量焚き火台
- 本体重量はスマホより軽い、たったの95g
- 徒歩キャン、バイク、ULなどにピッタリ
UKIBIは軽量コンパクトで機能も最小限。どんな人にもオススメできる焚き火台ではありません。しかし軽さを求める方や、焚き火に没頭したい方など、特定の人に刺さる良い意味で尖ったギアだと感じました。
本記事を読んで少しでもUKIBIに興味を持った場合は、ぜひ公式サイトをチェックしましょう。